Scrambled Soul Circus@吉祥寺CRESCENDO

【 4 Explosion #3 】 吉祥寺CRESCENDO (2015/1/31)

得体の知れない謎バンド(笑)K'z改めScrambled Soul Circus(バンド名の表記が大文字なのか小文字なのか、どうも分からん)、神戸の慟哭メロデスVeiled in ScarletAmiliyahANCIENT MYTHの4バンドによる対バン・イベントに行ってきました。各バンド、50分ステージ。
私が会場に着いたのは、2番手のAmiliyahの出番後半。ソールドアウトしててギュウギュウ、何とかフロア後方へ。


Veiled in Scarlet
3番手。昨年10月の、Black-listed Records10周年記念イベントでの出演以来です。
12月に、サポートしていた女性ベーシスト・ENが正式加入。アグレッシヴなステージングが映える彼女の加入は、バンドにとって大いにプラスでしょうね。正式ヴォーカリストは不在の為、この日も道元がサポートVoです。
印象としては、この前と同じね。つまり、
・曲(メロディ)は最強。
・そのGtメロディが上手く伝わってこないもどかしさ。
・ライブバンドとしての魅力は(サポートの)道元に多くを依っている。

やっぱりGtメロディの抜けだよなぁ、課題は。ほんとね、ここまでクサメロが溢れ出してくるメロデス・バンドって他に無いと思いますよ。そして、そのメロディがアニソン的なクサさじゃなくて、クラシック音楽由来の優美さを持っているってのがまた良いんですよね。それが十分に伝わってこないってのは、もどかしいことこの上ないですわ。SERPENT時代のCannibalistic DreamSiren Nightには悶絶したし、この日から発売になるシングル曲THE UNDERWORLDも彼らの美点を集めた強力なものだっただけに、余計にそう思います。
因みに、ライブサポートVoは道元ですが、そのシングルでは前回ライブにもゲスト参加したBleed Out(活動してる?)の新行内芳明が歌っており、この日も当該曲のみ彼が登場して歌いました。「SHIN」と紹介されてましたね。相変わらずイケメソ。
道元のサポートとも思わせない、フロントマンとしてのアティチュードやパフォーマンスは素晴らしいものの、新行内の端正なデスVoの方が、バンドの音楽性には合っていると思いますね。活動拠点の問題があるのかもしれませんが、正式加入したら面白いのに。今年中に出るであろうアルバムが超絶楽しみ。
途中、興奮したGYZEのRyoji(客で来てた)がステージに乱入してウェーイ!ってやったり(はっきり言って邪魔)、一部パートを道元から歌わせてもらってましたね。


Scrambled Soul Circus
トリ。
CD出してないのにトリ。
試聴/視聴できる音源はYouTubeでのWIND!!のみなのにトリ。
残りは知らないオリジナル曲ばかりでの50分ステージなのにトリ。

適宜メンバー入れ替わり何でもありバンド、この日のメンバーは、
魂のKAZU : Gt&Vo
頭脳のReanne : Key
ロン毛ハイブリッドSeiya : Gt
闇のYouske : Ba
スベドル(滑りアイドル)慧 : Dr
柔軟剤HARUKA : Vo

…のはずでしたが、1週間ほど前にTwitter上で(HP持ってないからね彼ら)Reanneの“離脱”が発表されました。“脱退”ということではなく(そういう概念が無いバンドなんでw)、別プロジェクトに専念する為の“離脱”である、と。これには驚かされましたし残念に感じたものの、私にとっては、色んなくびきに繋がれることなくどんどん面白い音楽を生み出してくることを(最も)期待できる人達なので、静観しつつ待っていようかなという感じですね。

ということで、この日のKeyパートは同期音源で再生。ステージ上は、「元ラブリー組の3名ことハーフ・ブリンガー(略して、ハブリー)+柔軟剤+闇」、でした。おいおい、【頭脳】がいないけど大丈夫か?(笑)

さて、最初にババーンとセトリを載っけてしまいましょうかね。某所から押し付けら…、いや、頂戴つかまつった貴重なセトリでござんす。
SSC_20150131setlist.jpg
(この紙に柔軟剤様の指紋が付いてるんだぜ!俺のも付いてるけどなw)

KAZU作にしてはダークなHide Myself(サビメロのラインが絶妙なキラーチューン)、全曲オリジナルの予定ではあったが「柔軟剤と闇の要望」によりセトリに入ったArt Of GradationOur Song、先述の爽やか炭酸系疾走チューンWIND!!の3曲以外は、初披露の新曲群です。
勿論この日の注目は、その新曲たち。
そしてHARUKA嬢の髪型だ。 ←
なんせ前回は痛恨のツインテールだったからな。つーか、前回のレポを読み返してみると、ワシ相当ツインテール嫌ってるってのがヒシヒシと伝わってくるなぁ(笑)
あ、結果この日は無事、ツインテールではありませんでした。カワユスカワユス。良かった良かった。

新曲は、HARUKA嬢とKAZUによるツインVoの曲有り(Shiny)、タイプの異なるバラード系の曲が2曲有り(オリオンの夜にDream State ~親愛なる仲間達へ~)等々の幅広さはありつつも、バンド全体の音楽性としては「キャッチー&メロディックなハードポップ、演奏はかなり技巧的」って感じでしょうか。HR/HM的カタルシスは、バックのテクニカルな演奏から十二分に得ることができるので私は満足な方向性ですし、その間口の広さを「可能性」と捉えますが、「メタルであること」に拘る人にはちょっと厳しいかもしれません。HR/HMのバックグラウンドがあるバンド唯一のメンバーであるReanne(と言ってよいと思う)が離れたので、その傾向はさらに強まるかもしれませんし。
まぁ、メンバーも言ってましたが、基本「何でもアリ」のバンドなので、今後バリバリの(死語?)メタルが飛び出してくることもありえないこともないかも??

上記音楽性からすると、それこそ(初期の)LIGHT BRINGERじゃないかと思われるかもしれませんが、私が感じた感触は、ちと違う。
それはVoが(大雑把に言うと)突き抜け系であるふっきーじゃなくて、フワンと柔らかに包み込む系のHARUKA嬢ってことが大きいんですが、要因はもう1点ある。
KAZUの作曲家としての引き出しが増えていること。
これだ。
聴いてすぐに彼のものだとわかる特徴あるメロディ使いはそのままに、所々お洒落で洗練されたコード進行やフレーズを取り入れてきていると感じました。それが曲中でちょっとしたフックになってる。元々、彼の作る曲ってフックだらけですから、もうね、全編フックしかないの(笑)。
それでいて、「どこもかしこも全開で聴き処が分からない」「どこが曲のクライマックスか判別不能で、結果焦点がブレる」、そういった事態に陥っていないのは、ひとえに優れたアレンジ・センスの賜物でしょうね。

演奏はかなりキメッキメ、なのに歌メロが埋もれずにスッと抜けて聞こえて来るのは、HARUKA嬢の歌唱(この日も調子は良かったようだ)、そして彼女の声をしっかりと把握した作曲術、そして各楽器の音域の住み分けを心得ている演奏陣が揃っているからだろうな、と思います。
特に(ヤミーことw)YouskeのBaが大活躍してるのがスゲーし、全体のバンド・サウンドに一本背骨を通してぶっとい聴き応えを追加していたのは嬉しい。1曲目のRe:STARTが始まった途端、ゾクッとしたもんな。テクニカルに動き回るフレーズがヌルヌルと主張してきて、さすが、闇(笑)。彼の長身はステージ上で映えるよね。動きもカッコイイし。
Satoruのプレイを観るのは、AOGのライブ以来かな?懐かしいDrサウンドですね。フロア後方からは、いつもニコニコ笑いながらドドドドッとパワフルに叩く様子は見えませんでしたが、ko-ichi(Koh)のシャープなDrより粒が大きいアタック音はしっかり聞こえました。スベることを極度に恐れるあまり(?)、MCで喋らなかったのが残念ですがwwSatoruが喋らないと、今後、スベり役/スベらせ役がヤミーにシフトしそうな感じよねw
SeiyaのGtは気持ち良いくらいツボに入ってくる。綺麗なGtだよな、フレーズ・音色共に。苦手な分野の存在を感じさせない(実際はそんなことなくとも)プレイだな。さすがハイブリッド(意味不明)。
KAZUはGtソロをほぼSeiyaに任せており、ギタリストとしての主張は控えめでしたが、HARUKA嬢と二人だけで披露したオリオンの夜にではアコギ風のクリーン・トーンでプレイ。「PAさん、いい感じにディレイ掛けてください/笑」とか言いつつも、無防備かつ丸裸なトーンでしっかりとプレイ(トーンは丸裸だけど実際は服着てた/当たり前だな)。今後は、よりギタリストとしてのエゴが前面に出たプレイも期待したいですね。あ、Our Songでは歌詞吹っ飛んでたけどな(笑)

Twitterで把握する限り、多分このライブに間に合わせる為に、KAZUはギリギリまで曲を作ってたと思いますし、おそらくはHARUKA嬢も歌詞をつけるのに必死だったでしょう。他のメンバーも短い期間で曲を覚えるのに苦労したろうし、リハ不足だったかもしれない。
ま、そんなのは客の側からすれば関係ないんだけどさ。重要なのは、バンド・サウンドがきちんとまとまってきて、知らない曲ばかりなのにイベントのトリに相応しいパフォーマンスを披露した、ということ。

ただ、そういう、歌唱と演奏の精度面以上に、正に「何でもアリ」の空気がとても、とても楽しかった、これに尽きるかな。色んな曲をやろう、思いついたことは何でもやってみよう、そんなバンドの雰囲気・姿勢が前面に出ており、メンバー自身が音楽を楽しみ、聴き手が共にそれを共有するという空間。そして雰囲気。上に乗せたセトリの紙を見てもらうとなんとなく伝わってくるように、自由よね。良い言い方すると(笑)。MCも、メンバーの動きも、フロアとの掛け合いも、なんもかも。別の言い方すると、勿論グダグダな(笑)。
私は基本、「かっこいい」アーティストが好きで、ステージ上では圧倒的なクールさで打ちのめしてほしいと思っているわけです。ライブ空間における【非日常性】よね、視点は。でも、彼らの場合、(「かっこいい」んだけど)「かっこいい」よりも「楽しそう」ってのがより伝わってきて、その【日常性】はそれはそれで悪くないな、とも感じましたね。やってる曲自体はえらく「かっこいい」しね。
凄いライブだったなー、じゃない。
良いライブだったね。
これだよ、これ。
凄ぇ、良いライブだった。


KAZUのMCによるとレコーディングに入るそうですので、春~初夏くらいには何らかの音源が手に入るかもしれません。
数少ないライブを東京に観に来ることができる人は限られていますし、私がここでウダウダと説得力のない文章を書いてるだけじゃこのバンドの魅力は伝わらないので、
そうです、音源を!
我に音源をッ!(笑)

<セットリスト>
1.Re:START
2.Shiny
3.Hide Myself
4.オリオンの夜に
5.Our Song (Art Of Gradationカバー)
6.WIND!!
7.ハミング♫
8.Dream State ~親愛なる仲間達へ~
ENCORE
9.Shiny


しかし、【柔軟剤】嬢のMC、柔軟過ぎるだろww
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COMMENT 2

DD  2015, 02. 03 [Tue] 22:05

 live楽しまれたようでなによりです。

  walkman(デジタルでの)で聴き比べて気になってたのですが、慧のリズム感って良くなりました?らぶりーの音源を聴き比べると(これについてはコメント控え)、「タイトにやれるはずなのに」と思ったことがしばしだった故。

 これでわかるのは、HARUKAは当分Tears~とScrambled~をかけ持つということになりますよね?どんどんこういうのはいろんなところでliveをやってもらいところだし、わかれば見に行くでしょう(S~は音源も楽しみにしたいところ)。

 こんな感じですね。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2015, 02. 05 [Thu] 19:23

DDさん、

SatoruのDrについて仰ること、よく分かります(笑)。ラブリーの頃は時々ヨレてましたからね。
この日は特に気にはならなかったですね。披露されたのがほとんど知らない曲というのもありますけど。

最近、特にインディーズでは音楽で食べていけるわけではないので、1つのバンドに専念というよりは、好みや実力のおもむくままに複数のプロジェクトに参加する人は多いですね。聴き手としても選択肢が増えるので良い面もありますし。
今年はHARUKA嬢の歌ったアルバムは2枚以上は聴くことができるのかな、と思っています。

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