誉田哲也『レイジ』

誉田哲也『レイジ』 (文春文庫)

誉田哲也の『レイジ』を読みました。

音楽の才能は普通だが、世渡り上手なワタル、高みを目指すゆえ周囲と妥協できない礼二。中学で出逢った二人は、文化祭でバンドを結成するが、その後、それぞれ違う道を歩み続ける。女子の青春小説でも定評のある著者が、今度は、二人のロック少年の苦悩と成長を描く。ほろ苦く切ない、青春ロック小説。

作者の音楽モノ小説としては、『疾風ガール』『ガール・ミーツ・ガール』の柏木夏美シリーズがありましたが、これは男子が主人公。かつ、バンド。
だが、青春小説というよりは、バンド活動/音楽を巡る2人の成長小説ですかね。


以下、人によっては「ネタバレ」と感じる部分があると思いますので、ご注意ください。
 ↓

う~ん、あんま面白くないですね。
薄味。
主人公の2人、ワタルと礼二。これが『二枚看板』にならないところが一番残念な点ですね。ワタルの魅力が薄いのでバランス取れてないのよ。
さすが誉田哲也だけあって、所々引き込まれるんですけど、これ連載モノだったのかな、ちょっと展開が乱暴で端折り気味の部分も気になりました。特にラストは、『ガール・ミーツ・ガール』で残念に感じたのと同じだわ。漫画の連載打ち切り最終回的なまとめ方。
この作者はもっと丁寧に人物描写もストーリー展開もできるはず。

タイトルの『レイジ』=RAGEで、これは礼二が組んだトリオ・バンドの名前ですが、作者ってもしかしてRAGE知らないのかな?勿論、ドイツ的な、Peavy Wagner的な、あのRAGEね。作中にメタル・バンドの名前はちょこちょこ出てくるけど、それっぽい言及は無し。
どうでもいいんだけど、ちと気になった。というか誉田氏、HR/HM聴くのか?

因みに、礼二が作った風の彼方にという曲が重要な役割を果たすんですけど、なんとそのYouTubeが上がってる。
コチラ。
何者か知らんが、声が気障だ。
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