COLOSSEUM「VALENTYNE SUITE」 (1969)英国産ジャズ/プログレッシヴ・ロック・バンド、
COLOSSEUMの2nd。当時のメンバーは、リーダーJon Hiseman(Dr)の他、Dave Greenslade(Key)、Dick-Heckstall-Smith(Sax)、James Litherland(Gt&Vo)、Tony Reeves(Ba)。で、いいんですかね?(笑)? Clem Clempson(Gt)とChris Farlowe(Vo)がいつ加入したのかよく分からんのですよ。既に本作の時点で二人共加入していたなんて情報もあるし。まぁ本作のヴォーカルはさすがにChris Farloweではないと思いますが。さて、Keefによる幻想的なジャケを見ただけで只者じゃない中身が想像できますね。Vertigo Labelの第一号アルバムとして有名らしいですが、私の持っているCDにはあの渦巻きマークはどこにもありません。リマスター盤だからかな。
①~④がレコードでのA面、⑤~⑦がB面にあたり、B面は丸ごと3部構成の組曲、
The Valentyne Suiteとなっています。時にジャジーに、時にブルージーに、時にHR的な要素を見せるA面の曲ですが、その音像の古さもあって私はやや苦手です。各々の技量がぶつかり合うインプロヴィゼーション・パートはなかなかスリリングですが、ブルーズやサイケっぽい要素が前面に出たウネウネした曲調はちょい退屈。
だがしかし、そんな私でもB面
The Valentyne SuiteはDave Greensladeのクラシカル・センスが押し出されていて大好きです。もちろんそれだけじゃなくて、Dick-Heckstall-Smithのサックスが暴れ回るパートや神秘的なコーラスが降ってくるパート等もあり、目まぐるしく展開します。様々な要素はあれど、曲の発する空気は常に英国的な雰囲気を感じさせますね。テクニカルな演奏と勇壮なメロディに翻弄されて、あっという間に聴き終えてしまう傑作だと思います。
Jon Hisemanの手数の多いドラム・プレイは、HR的なものを想像して聴くと思ったより軽やかで物足りなく感じるかもしれませんが、生のプレイはまるでそんなことありません。2007年に来日した
COLOSSEUMを観に行きましたが、そのプレイに驚愕させられました。特にソロは私が見たドラム・ソロの中で一番の衝撃。Clem Clempsonのギター・プレイも凄かったなぁ…。
Jon Hisemanのドラム・ソロ →
これが齢60を超えた人のプレイか!?【お気に入り】
⑤~⑦The Valentyne Suite
スポンサーサイト