B'z「OFF THE LOCK」


B'z「OFF THE LOCK」 (1989)

3月27日は松本孝弘先生の誕生日だということです。まっちゃん、おめでとー。
で、B'zの2ndです。いきなり言っちゃいますが傑作です。

さて、ここで唐突に得意の昔話をしますが、私が初めて購入したCDは松本孝弘のソロ・シングル「#1090~Thousand Dreams~」です。勿論インストです。マニアックだなぁ。カップリングのLIFEって曲が聴きたくて。名曲ですよ(→コチラ)。というわけなんですが、初めて買ったアルバムとなると本作「OFF THE LOCK」になるのです。CDレンタルしてカセットテープでは愛聴していたのですが、「こりゃ、CDで持ってないとダメだな」と思ってお年玉かなんかで買った中学2年生。それぐらいの思い入れと評価が詰まっているアルバムです。

作曲は全て松本が、作詞は全て稲葉浩志が手掛けるようになりました。編曲は全て松本と明石昌夫。“若気の至り”1stと比較すると、(新人にしては)かなり製作時間をかけたこの2ndの充実ぶりは驚きです。そのジャンプアップっぷりはMETALLICAの1stから2ndへの飛距離に匹敵すると思うほど。
基本的な路線はデビュー作から変化はありませんが、聴かせ処というか、焦点が絞れてきています。どの曲にも印象に残るメロディがあり、そのメロディを生かすアレンジも洗練されたものに。特にメインのヴォーカル・ラインに対して、時にバックアップ、時に割り込んでくるバック・コーラスのアレンジが秀逸。メインの歌詞を簡単な英語に訳しただけのものが多いんですが、これが実に効果的。B'zの発明品みたいなもんです。
松本のギターが前面に出てきたことにより、デジタル・サウンドとのバランスも向上しています。まだ、一番美味しいフレーズはキーボードが担当する事が多いですが。稲葉のヴォーカルは1stにあった“力み”が取れ、稀代の名ヴォーカリストへの一歩を踏み出しています。また、詩が思い浮かばずトンズラこきたくなったほど追いつめられていたそうですが、苦労した甲斐もあって(?)稲葉節とも言える独自の作風が花開いてきました。前作より詩のテーマ/背景が明確になっています。誰も思い浮かべないような言葉の選び方や多くの単語を詰め込むような手法も既に取り入れられています。
「RISKY」(1990)で完成するHRとデジタルの融合への、出発点とも言えるアルバムだと思います。


さて気になる今回のキャッチフレーズは、

「マインドも進化する」

出ました、さすがBeingクオリティ。何言ってるかさっぱり分かりません。「マインドも」って何よ、「も」って。「サウンド」が進化してるけど「マインドも」、という意味なのか?この素っ気なさが逆にたまらないですねぇ。もし私が選挙で二期目を狙うなら(笑/何言ってるか分からない方はコチラを参照のこと)、ポスターの文句は断然これだ。これしかない。
「マインドも進化する」 ※同じネタ使ってスミマセン。


①君の中で踊りたい
アルバムと同時発売のシングル曲となったダンサブル・バブリー・チューン。ヴァースにおける歌詞の乗せ方が非常に上手い。特に「ウソの下手な君を 奪っては行けないよ」の節回しは最高です。日本語と英語がごちゃ混ぜの詩もダサかっこいい。キャッチーなサビの裏の「I Wanna Dance! Give Me A Chance! ~」のコーラスが効いていて、段々ボリューム大きくなってくるところが肝です。あとギター・ソロ後の稲葉のラップが異常にうめぇ。

②HURRY UP!
B'z最速ナンバーとも言われる軽快な曲。上手くいかない友人の恋路に口を出すお節介ナンバーです。しかし「今頃 あの娘は 空港のロビー」ってんだからスケールがデカイ。いつぞやのトレンディ・ドラマ(死語)のようだ。「世話がやけるぜ このヤロウ」が好き。流麗なギター・ソロもいいですね。

③NEVER LET YOU GO
稲葉得意の不倫ナンバーきました。極上の泣きメロを歌う、稲葉のしっとりしたヴォーカルが非常に良い。歌詞の内容、シンセの響きも相まって“湿度”めちゃ高いです。ラストサビの熱唱~エンド・ソロの流れが泣ける。

④SAFETY LOVE
稲葉節爆発。情けない男の事を歌わせたら彼の右に出る者はいない。二股(?)かけられた主人公がやや間抜けで深刻じゃないのがいい。「淋しがりやな君のコンセプトだね」ってまるで他人事。キーボードによるメイン・リフが素晴らしくポップですね。印象的に残る佳曲。「そのうち そばにいてやんない」…ってオマエ可愛いなぁ。

⑤GUITAR GIDS RHAPSODY
曲自体は大したことないキャッチーなミドル・テンポの曲ですが、歌詞がほんっと素晴らしい。ミュージシャンになろうと夢見るギター少年の青臭さと現実を鮮やかに描き出した、天才稲葉でしか書けない物語。歌詞を全部コピペしたいくらいですが、2番のサビ→「捨てきれない情熱を/抱きしめたまま/受験にぶつかってたSeventeen/ホンネとタテマエのクロスロード/人生はパズル/迷いながらもくぐったキャンパスゲート」 特に「迷いながらもくぐったキャンパスゲート」というフレーズの言葉の選び方が素晴らしすぎる。「キャンパス」という言葉で“大学”だけでなくその先の“就職”をも暗示させ、それを「迷いながら」「くぐ」ることでギター少年の“心情”と“進路の選択”を表現するという神技。そしてこの後、こう続くのだ。「ゆずれないことをひとつ持つことが本当の自由さ 束縛されないことがBaby自由じゃないEach Other」 ミュージシャンを目指したことのない私ですら歌詞だけで泣ける。

⑥夜にふられても
キラキラのキーボードと疾走するギターが夜のドライブの情景を描き出す隠れ名曲。哀愁のメロディと歌詞が「今現在の楽しさ」と「先の見えない未来に対する不安感や切なさ」を見事に表現していると思います。「『卒業したら留学』って言ってたけど(Another girl)from A やり直すなんて そんなの無理」という神フレーズも炸裂ッ!

⑦LOVING ALL NIGHT
ウネウネ・ディスコ・ナンバー。冒頭のラップとブリッジのメロディ・ラインがかっこいい。ギター・ソロでは派手なチョーキングをかましてます。曲順も良いですね。ここで毛色の違う曲が入ることで前後のメロディアスな2曲の魅力がより際立ちます。稲葉の台詞「どこでもキスしてあげる」が最高。

⑧OH! GIRL
さぁさぁキラーチューンの登場ですよ。ファンに人気の初期最強楽曲。私も大好きです。なんたってメロディ展開が完璧ですから。もう「青春」って感じっすよ。「他のヤツはメじゃない」ですから。歌詞のテーマに目を向けても「情けない男」+「女性讃歌」というB'z(というか稲葉)の最強テーマを扱っており、まったく隙はありません。後に再録されますが、「青春真っ盛り」度ではこのオリジナルが上。
昔話をしますけど、私がカラオケで初めて歌ったのがこの曲です。中学の(校内)合唱コンクールの打ち上げの時(笑)。カラオケなんぞ不良が行くもんだと思ってましてね。だって、あんな暗い部屋に男子ィと女子ィが一緒になってbjhyj47cbsj8xですよ?!何と破廉恥な!(笑)。一応(というか、思いっきり)女子ィに配慮した選曲でしょ?姑息ですな。
しかし「ジゴロの余裕」って(笑)

⑨ROSY
続くこの曲もキラー!切ない遠距離恋愛について歌った名曲ですね。歌メロも泣いてりゃギターも泣いてる。間奏のKey~ギター・ソロの流れが美し過ぎて悶絶。

⑩OFF THE LOCK
「もうすぐいくよ…君の中へ…Off The Lo--ck!」だけの曲。稲葉のシャウトの部分でちょっと笑っちゃう。

全曲キャラ立ち良過ぎ、遊び心も満載の名盤です。
ブックレット裏の二人の写真、まっちゃんのお目目が超パッチリ。うるうるしてる。「一途/清純派」って感じ(笑)。


【お気に入り】
特に、
⑧OH! GIRL
⑨ROSY

【お気に入りの歌詞】
「そのうち そばにいてやんない」(④)
「迷いながらもくぐったキャンパスゲート」(⑤)
「『卒業したら留学』って言ってたけど(Another girl)from A やり直すなんて そんなの無理」(⑥)
「他のヤツはメじゃない」(⑧)
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COMMENT 4

スパイシー  2012, 03. 28 [Wed] 21:19

お久しぶりです

こんばんは、お久しぶりです。

私もこのアルバム大好きです!
特にOH! GIRLがB'zのなかで一番好きな曲で…
いいですよね、このアルバム。

歌詞に関しても、管理人さんの気持ちが凄いわかります。
迷いながらもくぐったキャンパスゲート、グッときますよねえ(笑)

キャッチコピー、私も初めて見た時(?)ってなりました(笑)

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ヒゲ・スカイウォーカー  2012, 03. 29 [Thu] 00:19

スパイシーさん、

OH! GIRL、最高ですね!
“胸キュン”(死語)って言葉がしっくりきます(笑)。
また、スタジアム級のライブ会場で皆で合唱してるのも良いんですよね。
そういや、「いろんな男にいつも誘われるだけ誘われて ついていかない君が一番好きだよ」ってのも稲葉節ですねー。

「OFF THE LOCK」で一気にメロディセンスと歌詞の独自性が開花したと思います。

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もるぐ  2012, 04. 01 [Sun] 02:10

こんばんは!
B'zネタということでコメントしにきました。笑
2ndはROSYが好きです!ROSYの元になった松本さんのインスト曲"99"もたまらなく好きです。
更にインストだとTKと組んだPlay it so loudは最高ですね!中盤のギターソロ何度聞いてもニヤついてしまいます^^
次回のB'zネタ楽しみにしております。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2012, 04. 01 [Sun] 03:09

もるぐさん、

もるぐさん、ギター弾くんでしたよね~?
コメントで"99"の存在を思い出しましたよ。
そういえば「Thousand Wave」を持っていなかったことに気づいてさっそく“ポチッ”しました!

届いたらさっそくPlay it so loud聴いてみますね。

ありがとうございました!

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