CARAVAN@川崎CLUB CITTA'

CARAVAN 50th Anniversary Japan Tour 『 The Best Of Caravan Live 2019 』 川崎CLUB CITTA' (2019/7/20)



プログレッシヴ・ロックの森の中に迷い込むとすぐに、「カンタベリー」とか「カンタベリー・ロック」とか「カンタベリー・シーン」とかいう言葉を耳にするようになりますけど、それ、実は未だにピンときていません。カンタベリーというのはイギリスのいち地方の名前ですから、音楽性を直接に表す言葉ではないはず。でも、「サイケやジャズ・ロックの影響下にあるプログレ」というふうに、ざっくりと括ることができそうなところが、カンタベリー・ミュージックの特徴なんでしょうかね。
ま、どうでもいいんですけど(笑)

そんな(?)カンタベリー・シーンの、SOFT MACHINEと並ぶ重要バンド、CARAVAN。2つともWILDE FLOWERSというバンドをルーツにする、兄弟みたいな存在です。
RichardとDavidのWシンクレアのイメージが強い気がするCARAVANですが、今やオリジナル・メンバーはPye Hastingsただひとり。とはいえ、彼の相棒ともいえそうなGeoffrey Richardsonは、1972年以降一緒にやってる期間が長いですし、そもそもメンバー構成はともかく、60年代に生まれたバンドのライブを今観ることができるってだけですんごいことなわけですよ。

というわけで(?)、CARAVANのライブを観に行ってきました。@川崎CLUB CITTA、1日限りのベスト選曲ステージになります。
当日は某所からのハシゴになったんですけど、移動のスケジュールがまぁギリギリでですね。というか、前の予定を途中で切り上げてチッタに向かわないと間に合わないという、そういう時刻表トリックばりの電車乗り換えテクを駆使しないとダメなやつです。人身事故とかで遅れようもんなら、即アウトな計画。
ま、島田荘司の吉敷竹史シリーズをつまみ食い(つまみ読み)していた管理人に隙は無く、途中の乗換駅2箇所で時間を短縮するというウルトラC級の技をかまし、結果、余裕をぶっこいて川崎駅に到着したんですがねハッハッハ


メンバーを記しておきます。
 Pye Hastings (Gt&Vo)
 Geoffrey Richardson (GtとかViolaとかFluteとか色々)
 Jim Leverton (Ba)
 Jan Schelhaas (Key)
 Mark Walker (Dr)


同じカンタベリーのSOFT MACHINEはあんましピンとこないバンドなんですが、このCARAVANはチガウ。実は音楽的には掴みどころがないというか、どう捉えていいのか未だに確信を得られていないんだけども、聴くとそのアンサンブルにグイグイ引き込まれてしまう存在。
メロディが叙情的だからですかね。どの曲にもポップさがあるし、コンパクトな作りの曲も多い。ファンタジックなムード演出にも魅かれる。また、カンタベリー系らしさと言えるんでしょう、インストゥルメンタル・パートの充実には否応なく意識をもってかれちゃうわけです。ジャズロック調といっても、CARAVANの場合、丁々発止といった具合にあんまりならず、あくまで気品があるのよねー。反復を重ねてゆく演奏はサイケ由来なのかしら。
聴き易さ + 奥深いアンサンブル = つよい

で、生キャラヴァン。
もっと牧歌的な音を出すんだと思っていたんですよ。
でも違った。
めっちゃパワフルなの。

これは1人だけ“若手”メンバーっぽい、Mark Walkerの貢献が大きいんですね。すんげーおっきい。
この人、めちゃくちゃ上手くないですか? 演奏しているマテリアルが70年代のものですから、もしかしたら原曲のムードに合っていないとかリズムが元気すぎるって捉える人もいそうです。でも、私は好きですね。彼のおかげで、“今を生きる”現役バンド感に溢れていましたもん。
何よりMarkのドラミングは管理人の耳に心地よかった! エキサイトしてくると椅子からケツを上げてタイコひっぱたくのもいい(笑)。ロック・ミュージシャン然とした、音とプレイ・スタイルだったと思います。

もちろん、演奏は力強いだけじゃなくって、繊細なパートと豪快なパート、緻密さを重んじるパートと即興性が活きるパート、導入部とクライマックスと、場面々々で出音の強弱やトーン、ニュアンスを変えているから、ここまで引き込まれるアンサンブルが可能になるわけで。
音の強弱に徹底的に気を遣うだけで、ここまで曲が豊かに再現されるものか、と驚かされます。ただでさえ山あり谷ありな展開をもつ楽曲が、よりドラマティックに響きますもん。素晴らしいなこれは。

5人が5人、欠かすことのできない要素を担っていますが、アンサンブルの要を強いて挙げるとすれば、やはりGeoffrey Richardsonということになるんでしょう。Pye以上にMCを担当しつつ、自分の周りにぐるりと配置された各種の楽器をとっかえひっかえ…、、何たるマルチ・ミュージシャンっぷりなのか。管理人は、21st CENTURY SCHIZOID BANDでIan McDonaldを観て、その八面六臂っぷりに驚いたのを思い出しました。
Violaの豊かな響きと使い方の幅広さは、とりわけ素晴らしかったですね。Jan Schelhaasのオルガンと一緒になって高まってゆくところなんてゾクゾクしましたもん。

演奏パートと同様、ヴォーカル面でもCARAVANは強力でした。
いや、「強力」というよりは「忠実」という感じかな。ムードを壊すことのない、丁寧さが伝わってくる仕事。
Pye HastingsのVoは、声量が凄い!とか超絶!ってタイプじゃありませんけど、優しくジェントルな声が心地良いです。Jan以外の3人が担当するコーラス・ワークも◎。ただでさえ複数人が歌っているように聞こえるPyeの声にコーラスが重なると、幻想的なムード増し増しでした。


代表作「IN THE LAND OF GREY AND PINK」を順番通りではないものの再現した第1部、休憩20分間を挟み、その他の代表曲を(予想より)万遍なく網羅してきた第2部。昂奮と安らぎが幾度も訪れた、約2時間半でした。
至福。

このライブの前の「現場」が屋外活動()だったわけでして、もしかしたらヲレ氏、疲労のあまり居眠りこくんじゃないかと不安でしたが杞憂に終わりました。退屈とは無縁の素晴らしいステージでしたから。

<セットリスト>
***** 第1部 *****
01.In The Land Of Grey And Pink
02.Golf Girl
03.Winter Wine
04.Love To Love You (And Tonight Pigs Will Fly)
05.Nine Feet Underground

***** 第2部 *****
06.Memory Lain, Hugh / Headloss
07.And I Wish I Were Stoned
08.The Dog The Dog, He's At It Again
09.L'Auberge Du Sanglier
10.Smoking Gun (Right For Me)
11.Dead Man Walking
12.Better Days Are To Come
13.Nightmare
14.I'll Be There For You
15.The Love In Your Eye
16.For Richard

***** ENCORE *****
17.I'm On My Way


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『 ReNY SUPER LIVE 2019 vol.12 』 今年もReNYに夏フェスがやってきた②編 新宿ReNY (2019/7/16)

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【タイムテーブル】
①時間割り。時刻表。
②対バン・ライブ/フェスでの超重要事。アイドル・イベントだとまず事前に公開するようだが、バンドだと公開しないことも多い。
③アイドル・イベントって、そもそもアタマからケツまで観てもらうことを想定していないよね。効率化の極み。



ブルーフォレスト組が出る平日の対バン・イベントといえば、ReNYかDuoってイメージですけど、7月16日は新宿ReNYで。
ReNYとあきちかばっかり行ってる気がするけど、たぶん気のせい。


エルフロート
妖精さんにギリギリ間に合ったっす。衣装は薄紫ヒラヒラ。
“元気な妖精”マアヤが元気じゃなかったらしく、気づいたら3曲目の精霊NIGHTの途中でいなくなってました。そのまま最後の挨拶まで、リカとミオの2人でパフォーマンスを完遂。
マアヤはプロ根性の塊のような人…、じゃなくて妖精ですから、途中離脱はめちゃくちゃ悔しかったんじゃないでしょうか。具合が心配でしたけど、翌日のライブでは元気にステージに上がったということで、よかったよかった。
妖精も人間も健康第一。

<セットリスト>
1.loser
2.一凛哀傷歌
3.精霊NIGHT
4.PAIN -AIの証-


アンダービースティー
持ち時間が20分なら4曲、25分なら5曲というのが、だいたいどのグループも共通している曲数。ただアンビスの場合、MCタイムを省略しノンストップで駆け抜けるので、そこにもう1曲捻じ込んでくるのが普通、みたいな感覚がありました。今まで観た4回が全てそうだったから。
でもこの日は最後に挨拶を入れて、4曲のセトリでしたね。どこか食い足りない。…というのは贅沢なんでしょうね(笑)。とはいえ、いつも通り隙の無いステージでございました。おつよい。
メインVoたる春乃友夢は、特異なトーンの歌声を持っている人ですが、ARCADIA CATはその特徴が特に目立つ曲です。マジで猫っす。猫まっしぐら。

<セットリスト>
1.ARCADIA CAT
2.GET LOVE
3.occult propose
4.over the sky


I.D.And Fly LooM
アイフラはこの日の「クローズアップアーティスト」に選ばれており、5分長い25分の持ち時間でした。
大きなステージでやる意義を感じる、フォーメーションに特徴のある曲で占められたセトリ。舞踏率が高めっちゅーか、ダンスというよりは祭事における神仏に捧げる踊りと表現したほうがしっくりくるような、そんな“舞い”を取り入れた曲たち。リメイク・エンデビとかカルーセルとか正にね。
ダイヤモンドルフィー継承ユニットとして生まれたアイフラではありますけども、今やドルフィーとは全く異なったカラーをもつグループになっていることは、論を俟たないところでしょう。

<セットリスト>
1.Angelic Devil [remake]
2.カルーセルシンドローム
3.錯覚の喜雨
4.シュレーディンガーの猫のように
5.I.D.Fly


前日の7月15日が誕生日だったアイフラnatsukiさぁんにとっては、27歳になって初めてのライブでした。どうか素敵な1年を。
I.D.Flyのラスト、フロアのヲタが「っよぉぉおお~~~!」って傾(かぶ)いた瞬間の、弾けるような笑顔がすきです。


島田荘司『ゴーグル男の怪』

島田荘司_ゴーグル男の怪
島田荘司『ゴーグル男の怪』 (新潮文庫)

島田荘司の『ゴーグル男の怪』を読みました。
タイトルからして御手洗シリーズっぽい感じもしますが、さにあらず。ノンシリーズです。

煙草屋の老婆が殺された夜、ゴーグルで顔を隠した男が闇に消えた……。死体の下から見つかった黄色く塗られたピン札、現場に散乱する真新しい五十本の煙草。曖昧な目撃情報に怪しい容疑者が続出し、核燃料製造会社をめぐって奇怪な噂が。そしてついに≪ゴーグル男≫が出現した。巧緻な伏線と戦慄の事件が、ねじれ結ばれ混線する! この上なく残酷で、哀しい真相が心を揺さぶるミステリー。

御大が時折やらかす、とんでもなく素っ頓狂なヤツ、キタな…ww


以下、人によっては「ネタバレ」と感じる部分があると思いますので、ご注意ください。
 ↓



【ナウいアイドル vol.198】 あきちか (2019/7/13)

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【絶対領域】
①何人にも侵されざる聖なる領域。
②俗に、ショートパンツ/ミニスカートと、ひざ上までの長さのあるソックスとの間から露出する太ももの部分のこと。
③むをおおおお!むをおおおお!
④絶対空域ってなんだ?



ブルーフォレスト主催【ナウいアイドル】シリーズ、7月13日の昼公演に行ってきましたぴよぴよ。
昼はブルフォレ所属ユニットのみの出演になります。


アンピクシープーペ
体調不良のため藍川さゆがお休みで、しらいしゆのとミズキ2人によるステージになりました。お茶淹れてくれる人がいねぇ。
 ゆ「天使の魂を背負ってうさぎとひよこが頑張ります」
 ミ「なんか弱そう笑(ピヨピヨ」
 ゆ「大丈夫。弱そうにみえて実はめっちゃつよいタイプだから」
とかいう会話が最高ですよ。そんな君らが好き♡

ゆのがお休みで、さゆてん&ミズキの2人で出番をこなしたこともありましたけど、3人が2人になるってのはなかなか大きな変化。さゆてんが器用に歌える人だけに、その不在を物足りなく感じるところはあったんですけど、同時にエース2人の対応力の高さを見せつけられたステージになりましたね。
歌割りにせよフォーメーションにせよ、違和感を極力感じさせないところまでもってくるクオリティ。うさぎとひよこ、つよい。さらには、挨拶やそんな君が好きの煽りパートに、その場にいないさゆてんへの配慮まで織り込み、ファンと一緒になって盛り上げるんだからさすがです。
ぴょんぴょん。ぴよぴよ。

<セットリスト>
1.精霊NIGHT
2.water tree
3.ダイヤモンドリーマー
4.そんな君が好き


エルフロート
Tシャツ公演です。軽快なエルフがさらに軽快に。
その格好のせいか、とても200年以上生きてる人生のセンパイには見えない。あと、公開リハーサルをやってるように見える。100%の力と本気モードで。ライズオブアリスの中間パートの追いかけっこも本気だぜ。よーいドン、あきちかのステージは陸上競技場。

<セットリスト>
1.loser
2.Missing link
3.ライズオブアリス
4.等身大ユートピュア


I.D.And Fly LooM
エルフと同じく、アイフラもTシャツ公演です。今買えるのかどうか知らないけど、数少ないアイフラ公式グッズである、瀕死のコアラTシャツ。かつ、髪型チェンジ。

natsukiが巻き髪である。
巻き髪といえば5月11日のナウいvol.185。あのときはせっかく巻き髪ってきたのに、ステージが終わったら単なるストレートになってしまっていた。正に痛恨。natsuki本人も忸怩たる思いを抱え込んだまま毎日を過ごしていたのだろう。
そう、これはただのナウい公演ではない。
2ヶ月越しの巻き髪リベンジでもあるのだッ!
(テキトーなこと言ってゴメンw)

上はTシャツ縛りだとはいえ、実質、私服による公演みたいなもんですから、ワンピースだったりミニスカートだったりロングスカートだったりホットパンツだったりと、各々の個性が出たコーディーネートになってます。すらっとした長身、meiの美脚が目立ちますね。あと、2日前のReNYではそこまでと感じなかったけど、michelleのNew髪色がけっこう赤い! いや、ピンクバイオレットい!(これは服装のはなしじゃないけど)
で、7月13日ナイスの日(だそうだ)、何がナイスかといえば、Absolute Region。 絶対領域 ですよ奥さん。
natsukiの。
なんかね、なんかね、子どもっぽいニーソじゃなくてね、エロ度高めの黒タイツだったのがむをおおおお!むをおおおお!
これは正に天寵。永遠のシャングリラとは、あきちかに生まれし絶対領域のことだったと証明された格好だ。これは守りぬくしかない。

絶対的領域に圧倒的感謝

Angelic Devilのアイフラ・リメイクVersionは2回目にして全体像が把握できてきて、自分の中で消化が少し進んだ感じがします。異なるハコや立ち位置で観ると、それまでとはまた違った面に気づきますし。asuna落ちサビのfake pokerともども、場数を経ることによって“あたりまえ”の光景になってゆくんでしょう。

あ、natsukiの巻き髪は、終演後まできっちりと巻きが保たれてました。パチパチパチパチ、オメデトウ!
ちなみに、行かなかった夜公演ではポニテってたと聞いて、「ちょ、待てよ!」ってキムタク化した。

<セットリスト>
1.fake poker ~生き様に賭ける道楽~
2.天寵の聖歌
3.カルーセルシンドローム
4.Angelic Devil [remake]


これはライブレポなのか、はたまたファッションチェックなのか。


ダイヤモンドルフィー4周年記念 【ドルフィー衣装でアイフラアンビスエルフロ3マンLIVE!!!】 新宿ReNY (2019/7/11)



【敬意】
尊敬する気持ち。

【継承】
前代の人の身分・仕事・財産などを受け継ぐこと。承継。



今は活動休止をしているダイヤモンドルフィー。その結成4周年を祝う記念公演に行ってきました。
Higepediaによると、「ダイヤモンドルフィーは、2015年7月11日に結成された日本の女性アイドルグループ。『お人形のように可愛く、ダイヤモンドのように輝く』をコンセプトに活動していた」んだそうです。ちょうど4年前のこの日、生まれた。

ブルーフォレストは何をしでかすか、全く読めないんです。危険な存在です。6月には【ごちゃ混ぜ祭】なんていうクッソ楽しいイベントをぶち上げたのが記憶に新しいところですが(レポは→コチラ)、またまたやってくれちゃいました。なんじゃこりゃーッ!?って企画を。
ダイヤモンドルフィーの結成記念日に際して、I.D.And Fly LooMエルフロートアンダービースティーがドルフィーの衣装を着て、スリーマン・ライブをやっちゃう。ドルフィー曲もやっちゃう。
「ドルフィー衣装を着て」 ← わかる
「ドルフィー曲をやる」 ← わかる
「アイフラとエルフが」 ← わかる
「アンビスも一緒に」 ← えっ!?


ブルフォレに所属していない、他事務所のアンビスまで巻き込んでやっちゃうのォ!?
なんじゃこりゃーッ!?

えらいこっちゃえらいこっちゃ。
ものすげー1日になる予感しかしねぇぞ。
あらかじめ、ドルフィー衣装を身に着けた3ユニットのアー写が公開されるほどの気合いの入りっぷりですし。

会場は新宿ReNY。管理人にとっては、アイフラ初ワンマンアイフラvsドルフィー・ツーマンピプペ始動公演、ごちゃ混ぜ祭と、この数ヶ月で特別なステージをいくつも観てきた場所です。
エルフ35分、アンビス40分、アイフラ40分。
さぁ開祭だ。


エルフロート
ドルフィーにはギターがリードするハードポップ調の曲も多く(特に初期)、エルフの音楽性に大いに通じるんですよね。すでに継承している初恋リマインドを含めて、そういった弾けるような明るさと切ないメロディが合わさった楽曲を選んできました。始まりがout of cageで、締めがdream of flowersだなんて、反則でしょう。
こんな無茶な企画に参加してくれたアンビスに敬意を表して、アンビス曲の作曲を手掛けるTakekoshi Takuya氏が書いたTEARS-ティアーズ-の曲、storiaもカヴァーしました。ドルフィー曲をやるエルフもレアなら、“外部”の曲をやるのはもっとレア。

衣装はドルフィー初期の、アシンメトリーなスカートが特徴の白&金。いつものエルフよりちょっと大人っぽさと気品が増してましたかね。
しかしですね、いっつも驚異的な運動量が必要とされるステージをこなしているせいか、ドルフィー曲を踊ってる妖精さんたち、余裕があるというか、動きがスローモーションに見えます(笑)
エルフらしく溌剌とした、そしてキラキラとしたステージになりました。

そうそう、ステージに掲げられてたドルフィー4周年のバックドロップですけど、なんとリカがデザインしたんだそうな!
パソコンに精通した妖精。やるな。

<セットリスト> ※はダイヤモンドルフィー曲
1.out of cage ※
2.ムーンエージェント
3.初恋リマインド ※
4.storia (TEARS-ティアーズ-カヴァー)
5.PAIN -AIの証-
6.嘘つきブリリアント ※
7.dream of flowers ※


アンダービースティー
初恋リマインドのときの衣装を中心にしたアンビス・メンバー、すげーステージ映えします。凛とした、美しき佇まい。
このグループはステージに登場した瞬間から、こちらの背筋がスッと伸びるような適度な緊張感を感じさせるんですよね。良い意味でキャピキャピしていない。もしかしたら、「ひらがなびーすてぃー」のほうはキャピキャピしているのかもしれないけど。

そんな緊張は、1曲目がドルフィーのトロイの木馬であることが判明した瞬間に、鳥肌モノの緊迫感へとレベルアップします。この場面でアンビスにやってほしい曲の最右翼、それがトロイっしょ!という手応え。思わずガッツポーズしちゃいたい感。
いきなり沸点を軽く超えた昂奮を、2曲目のAngelic devilがダメ押ししやがる。誰が選曲したんだこの絶妙さはァ!(嬉)

アンビスは歌にせよダンスにせよ、優れた技術をもっているグループです。表現力もしかり。
それにしても。
それにしても、ですよ。
このカヴァーの完成度の高さはなにごとか。

入念に準備してきたことが、容易に察せられる出来栄えです。
歌割りとフォーメーションの組み直し。導入部に春乃友夢のアカペラを組み込んだりして、大きくアレンジを施したVoパート。原曲のオケだけ使用して、歌は全て自分たちの生声だけでやりきったこと。全てが驚愕です。
多忙なスケジュールの中、時間を作って練習し、ここまでのパフォーマンスを提示してくれること。その根底にある深い敬意に思いをやると、感謝の気持ちが沸き上がってきます。自分が“ドルフィー側の人間”であって、ドルフィー・ファンとして「ありがとう」と伝えたいわけじゃない。そんな大層なもんじゃない。ただ単純に、すんげーものを見せてくれてありがとうと、そういう気持ちです。

単なるマネではなく自分たちなりの解釈を盛り込んで、かつ、ここまで愛情と敬意をもって他人の曲をカヴァーすることができるなんて…。。。
ラスト、植竹優亜のドルフィーへの短いメッセージは簡潔なゆえに胸を打ち、最後の曲としてアンビス版fake pokerが放たれる。稀代の名曲を完全に自分たちのモノにしている様を観ていて、私は涙が止まりませんでしたよ。めちゃくちゃ凄かった。

見どころは3つのドルフィー曲カヴァーだけにとどまらず。自分たちの持ち曲でも、むをおおおお!むをおおおお!であることを証明してくれました。出し惜しみゼロのキラーチューン大盤振る舞いです。
ついにoccult proposeを聴くことができたし、終盤のravenhappiness to you!の流れには痺れた。

あとですね、ゆむ&ゆあに次ぐ、第三の歌い手ともいうべきポジションに今井莉南がいるんじゃね?ってことに気づいちゃいましたねこれ。アンビスは全員が均等なVo割り振りになっているわけではなく、ゆむ&ゆあの比重が高めです。その点、湊あかねと村上瑠美奈という圧倒的なメイン・ヴォーカルを擁する、prediaに通じるところがある気もします。2グループが似てるってことじゃなくて、メンバーの役割において共通する捉え方ができるよね、という意味で。
そんな中、今井はわりと曲の“美味しい”パートを担当する場面が多く、最年少で一番後に加入したメンバーなのに頼もしいなーと。

アタマとケツにドルフィー曲を配置し、ドラマティックに構築されたステージ。これまで3回観てきて、いつも隙の無いパフォーマンスをしてくれている印象のアンビスですが、今回は正に完璧。あまりにも素晴らしいステージでした。
アンダービースティー。向かっている方向や表現しているものが異なるとはいえ、ブルフォレ・ユニットとはまた違った魅力がたくさんあるグループです。以前の繰り返しになりますが、総合力の高さがハンパないですよ。特に人数が近いアイフラにとっては、アンビスから学ぶ、というか盗めるところは多いんじゃないかなー、と感じた次第です。

<セットリスト> ※はダイヤモンドルフィー曲
1.トロイの木馬 ※
2.Angelic devil ※
3.Breaking Now
4.occult propose
5.ARCADIA CAT
6.TOKYO monster
7.raven
8.happiness to you!
9.fake poker ~生き様に賭ける道楽~ ※


I.D.And Fly LooM
ドルフィー衣装で登場したアイフラ・メンバー(5人がドリーマーMVの、asunaが初期白&金のもの)を見て、まず思ったこと。
脚が出ているッ!
「足なんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」みたいなやりとりをどこかで耳にしたような気がしますが、それが全くの間違いだったと証明された格好である。脚 is 重要。

まぁそれはともかく、アイフラといえば正式なダイヤモンドルフィー継承ユニットですからね、そりゃあドルフィー曲の披露に関しては一日の長があるわけですよ。いつもの出番でやってる楽曲なわけですし。冒頭からSNAKE GIRLanswer of killと畳み掛け、オッシャーっ!!という手応えとともに、安心して観ていられる。
逆に、その安定感はこういうハレの場である“お祭り系”イベントでは、「意外性が無い」というあまり好ましくない評価にも結び付きかねない懸念もあるわけでして。
で、アイフラのステージがどうだったかというと、充実感しかないアンビスの熱演の後でも、また違った面白さを提供できていたと思います。いつもの必殺曲をぶつけてきた後は、良い意味で予想を裏切る変わり種の連続攻撃でした。

まずは、7月25日キネマ倶楽部のENTERTAINMENT SHOWに先んじて披露することが決まった、新たなドルフィー継承曲。何がくるんかいなと思ってたら、すでに社会人ユニット=アンピクシープーペへと継承されている、Angelic Devilでした。
でもこれは我々が知っているエンデビじゃない。同じ曲なんだけど、全く異なる別の曲。[remake]という名に偽りはなく、[rebuild]といったニュアンスもあるかもしれない。
原曲はハードポップっぽさのある仕上がりでしたけど、一気にメタリックに。テンポが上がり、移調することでヘヴィさが強調されています。隙間なくDrとGtと鍵盤が敷き詰められていて、めっちゃ音数が多い。特に、狂気を帯びたピアノの乱舞が強い印象を残しますね。
印象的なセリフを担当するchihiro、彼女を中心にしたフォーメーション、アングラ感たっぷり振り付け等々を観て私が感じたイメージは、「異形の者たちの宴」。なんというか、めっちゃアイフラらしさに溢れている。
メロディが呼吸する余地を与えず展開してゆく様は、西山P自ら言っていたように、好みが別れるところでしょう。一つのカタチとして完成している原曲とは別モノと考えるならば、これはなかなか面白く、ライブでどう育ってゆくか楽しみですね。

続いて、これまたピプペへと継承された愛の手錠に、まさかまさかのサンドウィッチドリームが! この曲初めて観るぞ!
センターに立つnatsukiが、怪しげなデカサングラスをかけてニヤリとするや、大きな歓声に迎えられ、他の5人は後ろで無表情にパラパラ風のダンスを踊る。実にシュール。アイフラらしいのか、らしくないのかよく分からんが、とにかくなんだこれ、パリピ感全開でめちゃくちゃ楽しいぞww
途中でasunaがnatsukiのグラサンを奪って困惑させる趣向も効いてたし、natsukiがさらにパリピ度の高いハート型のサングラス(2つ目)を用意してるところもイカす。Wパリピ。

エルフと同様、アンビスへの感謝を述べてravenをカヴァーしました。これはね、鉄板ですよね。この曲がアイフラにマッチしないわけがないっちゅうかっこよさ。ラストは錯覚の喜雨I.D.Flyのオリジナル曲で締め。
盛り上がったねー。楽しかったねー。振り返ってみると、序盤にドルフィー継承曲、中盤に変化球を並べて、終盤にオリジナルと、よく考えられた構成のセットリストでした。
至福の40分間。

<セットリスト> ※は未継承のダイヤモンドルフィー曲
1.SNAKE GIRL ~勇敢愛心~
2.answer of kill
3.Angelic Devil [remake]  ←New!
4.愛の手錠 ※
5.サンドウィッチドリーム ※
6.raven (アンダービースティーカヴァー)
7.錯覚の喜雨
8.I.D.Fly


各ユニットともに、ブシュゥゥウウウ!!っていう特効や銀テープの演出、LEDレーザーを含む豪華な照明が持ち込まれ、この特別な一夜を豪華に彩っていました。




アイフラのステージが終わったところで、全出演者、それとドルフィー組であるピペプのしらいしゆのと藍川さゆ、アイフラを卒業したうらら(!)が集合して、締めの挨拶が行われました。ドルフィーの創設者であるゆのりんこチャン、昂奮のあまり喋ること喋ること(笑)。
彼女のそんな気持ちも理解できる、素晴らしいステージでしたけどね。

遺された音源を個々のファンがそれぞれ楽しむのもいいけど、こうして奏でられる場があることで、その楽曲群が新たな命を吹き込まれて生き続ける。そういうのってとても貴重なんだと思う。過去を懐かしむだけじゃなくてね。
ダイヤモンドルフィー現役時代を体験できなかった身からすると、このイベントを開催してくれたこと、そこに立ち会うことができたことに感謝するのみです。誰に向けた感謝かというと、西山雄作プロデューサー、ドルフィーを創ったしらいしゆの、ドルフィーの歴史を作ってきたメンバーとファン、スタッフさん。また、そういった「過去」だけでなく、グループが休止中であってもこういった趣旨の企画を催すことができるような、良質な関係を築いている「今」の人たち。

今回のイベントが真に特別なものとなったのは、アンビスの参加に依るところが大きいんだろうな、と感じています。彼女たちの参加に依って、そしてそのステージが思い出すだけで鳥肌立つくらい素晴らしいパフォーマンスだったことによって、イベント自体が身内ウケに留まらない説得力を備えることができた。アンビスが提示してくれた「外から見たドルフィー像」は、愛情と敬意に溢れまくっていて、「ダイヤモンドルフィーはこんなに素晴らしいユニットなんだよ」って、別方向から証明してくれた。
そんなアンビスに最大限の拍手を。


いやー、来年の7月11日も、ってことだねこりゃあ。
それまで、生きる。