OZ RAM INDIO@渋谷CYCLONE

『 ANARCHY STONE pre. Against 』 渋谷CYCLONE (2017/6/23)



Twitterで評判を見掛けた、男女混合4人組ロック・バンドOZ RAM INDIOのライブを観に行ってきました。初見。
トリオ編成ガールズ・パンク/ロック・バンドANARCHY STONEの主催イベントです。


OZ RAM INDIO
トップバッター。別に打者じゃないけど。
VoとBaが女性、GtとDrが男性の混成バンドです。
先月くらいにTwitterで友人がこのバンドのことをウヒョー!ウヒョー!言ってたんですよね。そこでMVをチラ見してみたんですけど、管理人の大好きなRONDONRATS。に通じるところがあるじゃんかよー、と魅かれました。会場でしか買うことができない音源もあるようですし、ならばライブ行ってみようかな、と。
平日の早めの時間だったにも関わらず、既にフロアはかなり埋まっており、(私のような)OZ RAM INDIO目当てのお客さんも多い感じ。

メディアによる宣伝文句は「18歳のヴォーカリスト・Megを擁する~」みたいなところに総じて落ち着いてるようです。彼女がバンドの“顔”であることもありますが、何故かこういう場合は最年少メンバーの例を出してくるのが普通なので、他のメンバーは彼女と同い年か年長なんだと思います。まぁ爺さんバンドだと、「平均年齢6x歳(→けど若々しい!)」みたいな文脈で年齢を持ち出してくることもありますけども。

若さは強力な武器。
反面、未熟さや経験値の不足といったマイナス面にも容易に繋がるわけですけど、彼らのパフォーマンスはとてもこなれていて、ビックリしました。ライブ慣れしているな、という印象。曲間の繋ぎ方や、煽り方/魅せ方がよく考えられており、ステージにグイグイ引き込まれた。それはフロントのMegのリードだけじゃなくて、KaeDe(Gt)とrhythm(Ba)のちょっとしたアクションも上手く作用していたと思う。実に絵になるバンドだし、フロアに熱を生み、それを保持する術に長けていると感じました。KaeDeは歌メロを口ずさみながら、終始にこやかにプレイしていて、とてもいいね。
もっと長いステージを観てみないと分からない部分もありますけど、5曲?という短い時間でバンドの持ち味を存分に発揮していたであろうステージは素晴らしかったです。ただ、自己紹介する時のバンド名は、もうちょっと丁寧に聞き取りやすく伝えた方が良いと思いますけどね。

RONDONRATS。に似ているかなと思った音楽性ですけど、実際に観た印象だとまぁ半々かな。Megの甘さのあるキュートな高音域はラッツのMAMIKOに通じるし、同期音源を(曲によっては)派手に使いつつもバンド演奏が殺されていない点も同様。Rin(Dr)とrhythmのリズム隊がしっかり支えているからでしょうね。
ただ、ギターの使い方やシングル/ツインという編成の違いもあり、ラッツの方がもっとHR/HM寄りかな。ラッツはリフが楽曲を引っ張る場面が目立つけど、オズラムはカッティングを主体にして時折タッピング等の技巧的なリックを入れる手法。ギタースキーとしては、全体の演奏からGtトーンが抜けてくると、もっと好みなんですけどね。
歌メロに歌謡曲的な匂いのするラッツに比べると、オズラムはモダンでラウドロック寄りかな。ポップス/ロックに収まらない、R&B調のメロやラップ・パートもあるので、全体としては「キャッチーで翳りのあるメロディを持つミクスチャー・ロック」、という感想に落ち着きそう。
あとですね、歌メロの質感とMegのリズム感の良さに依るところが大きいですけど、ノリがどこか海外バンドのようなんですね。あんまり日本のバンドっぽくない。ベタつきが無いというか。歌詞は(英詞まじりの)日本語なんですけども。前述したラップ調パートでの、喋りと歌の中間あたりをいく歌唱は、板に付いていて見事でした。また、同期ではコーラスも被せていましたけど、ところどころrhythmが歌うことでツインVoのようになる場面もあって、なかなか練られているな、という印象。


いやー、とても良かったです。熱さだけじゃなくて、暗めの叙情がある点が好みだし。またライブ行こう。
終演後、物販で扱っているCD×3枚を購入。
<セットリスト>
分からん。



オズラムの後に続いて観たGREEN EYED MONSTERも楽しかったですね。観るのは多分4回目(前回は2014年のハロウィンの時かな?→コチラ)ですけど、観るたびに整合感が出てきてるような気がする。Drが気持ちいい。この日を以って主催のANARCHY STONEからGt&ChoのYuinoが脱退とのことでしたが、彼女に向けたTAMAKO(Vo&Gt)のMCも胸にクるものがありました。


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LOVEBITES「THE LOVEBITES EP」


LOVEBITES「THE LOVEBITES EP」 (2017)

ビクターエンタテインメントの洋楽部門からいきなりメジャー・デビューした、国産ガールズ・メタル・バンドのデビュー・ミニアルバム。紙ジャケ仕様なんですけど、プログレ系のCDでよくあるタイプのものと比べると、造りがちゃっちいのが残念ですね。
収録されているのは4曲なので、ミニアルバムというよりはシングルみたいな捉え方の方が、現状には即しているかもしれません。当初3,000枚限定生産ということで売り出しましたが、結局増産が決まったんだそうです。なんだそりゃ、凄いけどなんかズルくねぇすか?(笑)

バンド名は、BAND-MAIDDon't let me downのパクリ元曲として名高い(?笑)、HALESTORMLove Bites (So Do I)から取ったみたいですね。ビクター所属の様々な海外メタル・ミュージシャンから集めたと思しきコメントや広告への露出等、レーベル側の猛プッシュがなかなか強烈ではありますが、インディーズのガールズ・メタル界隈の情報を追いかけている人からすれば、そのメンバー構成や来歴からそこそこの期待をしていたバンドだと思います。
「以前も別バンドでリズム・セクションを組んでいた」なんてぼやかした表現になっていますけど、miho(Ba)とharuna(Dr)は元DESTROSE。Gtのmidoriは元激情★めたりっちぇ、サポートGt&Keyのmi-yaは現21g/元a DROP OF JOKERのメンバーですね。
ヴォーカルのasamiだけちょっと畑が違うというか、有名アーティストのバックでコーラスしてたりと、彼女が一番「メジャー」の領域で活動していた人のようです。

ミックスとマスタリングは、Mikko KarmilaとMika JussilaによってフィンランドのFinnvox Studioで行われるという、破格の待遇です。プロデュースを手掛けているSteve Jacobsは、Mary's Blood「Countdown to Evolution」(2014)と「Bloody Palace」(2015)に関わっている人。メアリーもコロンビアの時から制作周りはビクター人脈だったっぽいですしね。
そして管理人的には、Fuki CommuneLIGHT BRINGERのMao(Key)がバックアップ(作曲&アレンジ)してるというのが熱い!


そんな話題性豊かなバンド・スタートではあるんですが、真にビックリなのはその音。
衝撃のデビューと言い切っちまっていいでしょう。散々高く設定されたハードルを、あっさり超えてきた感があります。

作風は割とオールド志向なメロディックHM。技巧や音作りの面からすると、現代的に仕上げられている部分もありますが、ドラマの演出方法が分かり易く、王道を踏まえている感じ。バラードはありません。かなりメタル度数(なにそれ)は高く、スリリングな音です。
ざっくり言うと、正統派歌モノHM①Don't Bite The Dustに、テクニカルかつ激しめのスピードメタル②The Apocalypse、リズミックな小気味良さが光る③Scream For MeX JAPANっぽさのあるドラマティックな疾走曲④Bravehearted。どの曲もフックがあり、メロディと攻撃性のバランスが素晴らしいです。
haruna作詞作曲によるDESTROSE時代から演奏していた曲だそうですが、この曲のみ歌詞が日本語で、あと3曲は英詞です。

さて、日本人アーティストによる英詞曲に対して極度のビビりである管理人です(笑)。LIVEBITESにしても前情報では英詞中心になるとのことだったので、オイオイ勘弁してくださいよーって思ってたんですけど、実際聴いてみたらその心配は杞憂だった、…とまではいかないけれど、なかなか上手くやってんじゃんという謎の上から目線に落ち着きました。asamiには海外留学経験があるようですけど、その点が奏功したんでしょうか。②③、特にサビメロへの英詞のハマり具合は秀逸だと思います。
別に英語ができるわけでもない管理人は、聴いていて違和感があるかどうか、歌詞が聞き取れるか否かで判断しています。何を「判断」してるかって言ったら、自分の好みの音かどうかってことですけどね。asamiさん、発音はとても良いんじゃないですかね。ただ、歌メロの作り方に無理があるのか、不自然に聞こえる箇所がそこそこある。
勿体無いなと思うのが、リードトラックであるの歌詞の乗せ方が最も不自然なこと。言葉を詰め込み過ぎでゴチャッとしてるから、彼女のVoが上手く活きてないように感じます。あと、この曲が一番隙間があって、かつ“ふつー”の曲なので、イヤでも歌唱に意識が行ってしまうってのもあります。

ただ、日本語でやった方が良いんじゃないかと言えるかというと、そこまでは判断つかないってのが現状ですかね。何故かというと、唯一の日本語曲であるに、他の曲よりも歌謡曲的なクサみを感じたから。聞き慣れている音だから安心感がある反面、「ベタ」だな、と。すげー強力な曲で私の好みでもあるんですけど、このバンドの音楽性や目指すヴィジョンの中で、この曲がどういう位置を占めるのかが分かりません。あんまり歌謡曲的な方向に行きたくないなら、英詞で行くのも手かもしれませんし。その場合には、歌詞の乗せ方や言葉のチョイスに関して、もっと厳しくジャッジした方が良いと思いますけどね。


触れる順番は逆になってしまったような気もしますが、LOVEBITESの「衝撃」の最も大きな部分を担っているのは、asamiのヴォーカルでしょう。それほど太さがある声じゃないですけど、それが聴き易さを担保してますし、どの音域でも声量は均一で衰えないし、抜群の伸びがある。めちゃくちゃ巧いわ。
表現はどうかと思いますが、ジャパメタねーちゃんっぽくないんですよね。HR/HMの流儀に則った歌唱をしつつも、声にメジャー感というか、気品や華やかさがあります。また、突き抜ける歌唱だけじゃなくて、気だるげな歌い回しも披露しており、表現の幅を感じます。
あと、もしかしたらこれが最も大きいのかもしれないけど、リズミックなパートの歌唱がかなり板に付いているんですよね。は1曲丸ごとリズム感の良さが問われる歌い回しだし、のブリッジもしかり。その点からもメジャー的な洗練を感じます。
バンド全体的にはヘヴィな音像なんだけど、彼女のフットワークの軽い歌唱のおかげでべたつきません。軽快&爽快、開放感がある音に仕上がっています。こりゃあ逸材でしょ。

Vo面でもビックリだったけど、器楽的面白さも期待以上でした。特にギター・プレイね。リフもソロもハーモニーも、ゾクゾクするところがあちこちにある。ソロイスト・タイプが2人いるって感じのプレイではなくて、チーム・プレイであることも管理人好みです。2人のギタリスト、どこがどちらのプレイか分かりませんが、midoriがこんなに弾ける人だとはなぁ…(驚)。激情★めたりっちぇは完全にノーマークでした(というか苦手だった)から。
サポートのmi-yaの貢献の大きさも特筆すべきところでしょうね。①②に関わっているMaoが果たした役割も大きいんでしょうけれど、プレイヤーとしても作編曲者としても(は彼女の曲)、サポートとは思えないほどの八面六臂っぷり。


たった4曲なので諸々判断しにくい部分もありますし、バンドとしては正に「これから」ってところでしょうけど、これはすんごい。
ライブを観てみたいですね。また、それ以上に制作中であるというアルバムに期待しています。

【お気に入り】
②The Apocalypse
③Scream For Me
④Bravehearted

3曲とも同率って感じで。肩入れしたい(?)のはだけど、面白さを感じるのは②③、みたいな。


筒井康隆『銀齢の果て』

筒井康隆_銀齢の果て
筒井康隆『銀齢の果て』 (新潮文庫)

筒井康隆の『銀齢の果て』を読みました。

増大した老齢人口調節のため、ついに政府は70歳以上の国民に殺し合いさせる「老人相互処刑制度(シルバー・バトル)」を開始した! 和菓子司の隠居、宇谷九一郎の住む宮脇町には、もと自衛官、プロレスラー、好色な神父など「強敵」が犇めいている。刃物と弾丸が飛び交い、命乞いと殺し合いの饗宴が続く。長生きは悪なのか? 恐怖と哄笑のうちに現代の「禁断の問い」を投げかける、老人文学の金字塔!

老人版『バトル・ロワイヤル』。
この突飛な設定こそが肝の作品ではあるが…、、、、、


以下、人によっては「ネタバレ」と感じる部分があると思いますので、ご注意ください。
 ↓



名盤「IMAGES AND WORDS」(1992)の25周年を記念するツアーを敢行中のDREAM THEATER
来日公演の発表でございます!! 
東京は日本武道館!
これも9月ね!

creativemanのHP → コチラ。



『DREAM THEATER IN CONCERT IMAGES, WORDS & BEYOND』
2017年9月 9日(土) 愛知・豊田市民文化会館 大ホール
2017年9月10日(日) 広島・広島文化学園HGBホール
2017年9月11日(月) 東京・日本武道館
2017年9月13日(水) 大阪・大阪国際会議場メインホール



アルバム「IMAGES AND WORDS」の完全再現を含む2部構成、トータル3時間に及ぶライブだそうです。I&Wはおそらく日本でも一番人気のアルバムでしょうから、このツアーでの来日公演の発表を心待ちにしていた人も多いかと思います。
以前に記事にしたように(→コチラ)、管理人はそれほどこのアルバムを特別視していませんが、では「+α」の部分の選曲はどうなんだろと、最近のセットリストを調べてみたら(→コチラ。ネタバレしたくない人はクリック ダメ ゼッタイ)、うん、これはまるでピンとこない(笑)

勿論これと同じセトリで来るとは限らないわけですけど、ドリムシは(私にとって)メンバーを観たいというより、選曲で左右される部分が非常に大きいバンドなので、今回はパスかな。
完全再現なら、5thか7thがいいなぁ。


しかし9~10月、HR/HMファンは大変なお財布事情でしょうね…。。。


Mardelas「Snake to Metamorphose」


Mardelas「Snake to Metamorphose」 (2017)

Mardelasのライブ会場限定発売のシングル。
なんだかすげぇタイトルだな。

同じく会場限定のシングル「Snake to Revive」(2016)は、蛇石マリナ(Vo)がDESTROSEにいた頃の曲を再録したものでしたが(未購入)、こちらは新曲3曲とそのインストVer.を収録しています。
結果的に、5月6日を以って脱退したhibiki(Ba)の置き土産とも言える作品になりました。


①Symbiosis
マリナ作詞作曲の正統派メタル曲。千羽鶴 -Thousand Cranes-に近いタイプでしょうか。つまり、何を歌ってるのか歌詞が聞き取れん(苦笑)。フェイク気味に歌っても板に付いているところは彼女の美点でしょうけれど、ここまでクセ全開で振り切れちゃうと、私としてはキツいかな。
及川樹京のGtプレイは作を重ねるにしたがって聴き応えのあるものになっていると思います。

②Link
樹京作曲(作詞はマリナ)のメロスピ曲。オオォ、これはなかなか良いね! メロディも演奏も私がMardelasに期待しているものに近いです。本来のバンドの立ち位置よりは、メロスピ/メロパワに寄せた曲なのかもしれませんけど、これくらいキャッチーで流れる歌メロの方が、Voの濃さと上手く中和するような気がします。力強さと爽やかな哀愁が同居しているところが良いですね。これは歌詞に依るところも大きく、歌詞が曲の価値を高めていると思います。しかし(hibikiが抜ける)このタイミングで、こういった赤裸々な言葉を選んでくるとは驚きました。

③Jaywalker
なんとhibikiが書いた曲だ。2月の柏PALOOZAでのスリーマン公演で聴いた曲ですけど、やはり異色。そして面白い。カラッとしたリフと跳ねるリズムを持つ曲なんですけど、マリナのふてぶてしい歌い回しとテクニカルなリックを所々入れるのがMardelasらしくて、その組み合わせが新鮮さに繋がっていますね。曲名は「信号無視して道路を横断する人」のことですけど、なんでも「Jay-」部分はあのラブリー的な、オペラ的な人をイメージしてるんだという話も…。。。そうするとアメリカ~ンなこのリフの感触には、不思議な納得感があったりするんですけどね。
佳曲。


ライブ会場限定にするには勿体ない、なかなか充実したシングルではないでしょうか。
3曲ともタイプが異なるのがいい。