predia_禁断のマスカレード
predia「禁断のマスカレード」 (2017)

可愛いだけじゃ物足りなぁぁああい!!
大人の遊び場へよぉうこそぉぉぉおお!!

…な大人アイドル、2017年第1弾リリースとなる、メジャー5枚目のシングルです。

買ったのは「TYPE-A」、タイトル・トラックのMVを含むフルスペック・エディションでございます。
記事にするのは、1コ後の「ヌーベルキュイジーヌ」が先になってしまいましたが(→コチラ)。


①禁断のマスカレード
ハードテイストなロックチューン。メインVoのあかねんこと湊あかねの絶唱が冴え渡っています。イントロの琴の音や黄金の衣装は「和」のイメージを押し出してますけど、曲自体はprediaの曲にしては歌謡曲臭さが希薄ですね。EDM調だ。結果、和洋折衷みたいな感じに仕上がりました。
prediaのシングル曲の多くがそうなんですけど、MVを観た後だと曲の印象がグッと上向くんですよね。「ヌーベルキュイジーヌ」の記事でも書いたことですけど。それは曲のコンセプトのしっかりと反映させた衣装や振り付け、映像の作り込みに拘りを感じるから。
特にこの曲の“上向き度合い”は凄かった。MVがクッソかっこいいです。→コチラ。目まぐるしいカメラワークが曲調に合っているし、殺陣のようなフォーメーションもクール極まりない。そして、けっけ(沢口けいこ)のウインクとれいこっぷ(青山玲子)の「Hold on me」ウィスパーがとどめを刺す(笑)

②雪夜のバンビーナ
こちらの方が今までのprediaのイメージに近い曲でしょう。かつ、こちらの方がメロディ・ラインが和風だったりする。和楽器バンドっぽくもありますかね。これすき。サビでモー娘。みたくフゥフゥって言いたくなる。

③ギリラブ
軽妙で可愛いアイドル・ポップスで、まるでPASSPO☆のよう。くちゃLOVEばりに甘々だよ(笑)。ライブでは曲のラストに、あかねんが、メンバーの中からヒロインを一人選ぶという趣向が織り込まれている人気曲です。


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高田大介『図書館の魔女 烏の伝言』

高田大介_図書館の魔女烏の伝言_1 高田大介_図書館の魔女烏の伝言_2
高田大介『図書館の魔女 烏の伝言(つてこと)』 (講談社文庫、上・下)

高田大介のファンタジー小説、「図書館の魔女」シリーズの2作目、『図書館の魔女 烏の伝言(つてこと)』を読みました。
1作目『図書館の魔女』の感想は → コチラ。

道案内の剛力たちに導かれ、山の尾根を行く逃避行の果てに、目指す港町に辿り着いたニザマ高級官僚の姫君と近衛兵の一行。しかし、休息の地と頼ったそこは、陰謀渦巻き、売国奴の跋扈する裏切り者の街と化していた。姫は廓に囚われ、兵士たちの多くは命を落とす……。喝采を浴びた前作に比肩する稀なる続篇。

姫を救出せんとする近衛兵と剛力たち。地下に張り巡らされた暗渠に棲む孤児集団の力を借り、廓筋との全面抗争に突入する。一方、剛力衆の中に、まともに喋れない鳥飼の男がいた。男は一行から離れ、カラスを供に単独行動を始めるが……。果たして姫君の奪還はなるか? 裏切りの売国奴は誰なのか? 傑作再臨!


1作目からして全4巻(文庫本)という超大ボリュームでしたが、こちらは上下巻。


以下、人によっては「ネタバレ」と感じる部分があると思いますので、ご注意ください。
 ↓



パスピエ「OTONARIさん」

パスピエ_otonariさん
パスピエ「OTONARIさん」 (2017)

やおたくや(Dr)脱退後、4人になったパスピエとしては初のCDリリース。データ配信はありましたけどね。
7曲入りのミニアルバムです。
DrはBOBOと佐藤謙介のサポート2人が担当、ミックスも複数人が手掛けており、一枚で統一された世界観を押し出すというよりは、制約を設けずに作った「作品集」との意味合いが強いような気もします。

タイトルは「音鳴り」と「お隣さん」のダブル・ミーニングみたいになっているんですかね。今までで一番シンプルであろうジャケ画は最初期の作品群を想起させますが、その実、初めて聴いた時に思い浮かんだのは初期への回帰ではなく、「実験的だなー」ということ。ブレてはいないんだけど、「こういう音を入れてみたら面白いんじゃない?」みたいな遊び心と作り込みを感じます。

音の選び方はシビアに考え抜かれているようですね。一音一音、どの音色が適切かを突き詰めている感じ。油断ならないほど、瞬間的にガラリと風景が変わりますもん。①音の鳴る方へでの連続するベース・スラップや、③EVEのサビのコーラスの浮遊感は、それぞれ曲のイメージを決定づけるものですし、④(dis)communicationなんて全編音で遊んでいるかのよう。パスピエに触れた当初、のようなマニアックなセンスに自分は魅かれたので、こういうのは嫌いじゃないですけどね。
鍵盤の響きは初期に多くあったクラシカルなもの(本作でいえば⑦正しいままではいられないかな)だけでなく、スペーシーな効果音っぽいものを多く使うようになってるように感じます。

音色や効果音を入れるタイミングはやたら凝っていますが、肝心のメロディの強さというと、②あかつきがズバ抜けていますね。このバンドらしいフックがある。あとはのGtプレイも良いな。逆にそのほかはそれほど強力なメロディが見つけられず、実は今までで一番引っ掛かってこない作品だったりします。
どんなアレンジに仕上げてもはっきりと浮かび上がってくるくらい、強烈なメロディを持つ曲をください。そんな風に思いますぴえ。

【お気に入り】
②あかつき
④(dis)communication
⑦正しいままではいられない


NoGoD「proof」


NoGoD「proof」 (2017)

メジャー6枚目のフルアルバム。
先行発売された企画盤シングル2枚、「MISSING」「ARLEQUIN」からは表題曲の③Arlequin⑩Missingを収録、それとライブ・ヴァージョンだった⑫DREAMERが本作通常盤のボーナス・トラックとして収録されています。

キャッチーでメロディアスな曲もあるし、いつものNoGoDのイメージの中にすっぽり収まっている(=つまり意外性は無い)ものの、かなりテクニカルに攻めているな、という印象です。(いつも通り)技巧をひけらかすようなパートが分量的に多いわけじゃないんですけど、あちらこちらに器楽的に面白いフレーズが散りばめられています。バンドの強靭さはストレートに伝わってくるし、かなりメタリック。そのせいか、全体的にやや暗めのアルバムですね。キャッチーとは言っても明るくなりきれないというか。「爽やか」とまではいかないというか。

そういう意味では、先行シングルとなった③⑩は本作の方向性を的確に表していたのかもしれません。結果的には、ですが。本作のリードトラックとしてMVが作られた②break out!も攻めまくる曲だし。また、団長(Vo)がお気に入りだという⑤ヘンリエッタは、尺は長くないものの奇怪な展開をする一筋縄ではいかない曲だし。


ノーゴは期待を裏切らない。
高いミュージシャンシップを持ったバンドがもう一枚作品を重ねた、という感じ。彼らの熱心なファンならまず満足する出来栄えではないでしょうか。
でもに比肩する曲はほかには無かったかな…。まぁこのレベルのキラーチューンがポンポン出てくるのもおかしな話ではあるんですけどね。⑧foreverのひたむきさはなかなか好き。

【お気に入り】
③Arlequin MVは→コチラ。
⑧forever
②break out! MV(WEB ver.)は→コチラ。
⑩Missing MVは→コチラ。
⑥proof


NoGoD「ARLEQUIN」


NoGoD「ARLEQUIN」 (2017)

ヴィジュアル系HMバンド、でも個人的には「V系」というより、ただ単に技巧的なHMバンドとして捉えているような気もするNoGoDのミニアルバム。じゃなくて、これはシングルって扱いなのか。新曲3つ+ライブ・ヴァージョン2曲を収録です。
…っと、「MISSING」の記事と全く同じ書き出しをしてしまいましたが、事実、前シングルと対を為すような構成の作品ですね。

表題曲の①Arlequin(「アルルカン」はフランス語で道化師のことですけど、「ハーレクイン」と英語読みさせるようです)がかなり強力です。プログレメタル調のメロパワ曲で、団長の絶唱や短いながらぶっ飛んでる間奏もあり、緊迫感がものすごいことになってます。初めてカクセイを聴いた時の衝撃に近いですね。曲調が似てるわけではなくて(こっちの方がダーク)、よっしゃぁぁああ!!とガッツポーズする手応えが。
道化師の献身と哀しさを切り取った歌詞がまた良いんだよなぁ。キラーっす!

②鮮やかな矛盾はタイプとしてはパワーバラード調の曲なんですけど、凝ったリズムとゴリゴリしたGtが「バラード」と呼ばせるのを躊躇わせる感じ。団長の伸びやかなVoを活かして劇的に盛り上がります。ちょっとシューゲイザーっぽい雰囲気もありますね。
爽やかパンキッシュな③∞コンティニューは、リフにLUNA SEATONIGHTのような小気味良さがあります。

④Passion Play (live version)は配信限定シングル曲のライブ音源。⑤dreamer (live version)は本作発売時点では音源未発表曲ですが、アルバム「proof」通常盤のボーナス・トラックとして(ライブVer.じゃない原曲が)収録されています。双方、「MISSING」のライブ音源と同様に、バンドの演奏力の高さと会場の熱気が伝わってきます。


収録されている曲はどれも期待を裏切るものではないと思いますが、とにかくの存在が光りますね。