アンピクシープーペ 藍川さゆ生誕祭 『 エンジェリック社畜 』 あきちか (2019/12/22)

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【リスペクト】
尊敬。敬意。また、それを表すこと。

【信頼】
ある人や物を高く評価して、すべて任せられるという気持ちをいだくこと。



12月22日。
アンピクシープーペのお茶汲みパープルさん、藍川さゆの誕生日当日。ブルーフォレスト所属の3グループによる生誕祭です。

発表されたタイムテーブルがちょっと変わってます。
①アイフラ20分
②エルフ15分
③さゆてんワガママTIME10分
④エルフ15分
⑤ピプペ60分

ワガママTIMEって何だってのを筆頭に、色々気になるしワクワクするぞこれ。ちなみに各ユニットのセットリストは、さゆてんがリクエストしたものになります。
さぁ、天使とヲタク、社畜同士の真剣勝負じゃけんのォ。


I.D.And Fly LooM
アイドルのステージの良し悪しを判断するにあたって、曲の繋ぎ方っていうのはかなり大きなウェイトを占めていると思います。
単独公演やロング・ステージならいざしらず、対バン・イベントでのステージはたいてい15~25分ほどの持ち時間になります。結果、じっくり聴かせるというよりは、自分たちの魅力を凝縮した勢いのあるパフォーマンスになりがち。良くも悪くも。
そういう場合に、曲が始まんなくてモタモタしたり、次の曲のフォーメーションの移行がスムーズにいかなかったりすると、観ている側からすると思ったよりも空気が弛緩するのよね。

曲の繋ぎという点での最強グループはアンダービースティーですけど、アイフラもまたよく練られたものを提供してくれます。この日のSNAKE~天寵という、michelleがセンター位置にくる曲の繋ぎは、イントロのタイミングとフォーメーション移行がピタリと合っていて綺麗でした。
アンリストカットでのhinakoの歌唱もまた、確信を感じさせるものでとても良かった。しかし同曲の最近のセトリへの登場頻度をみるに、A級選手になった感がありますね。

<セットリスト>
1.シュレーディンガーの猫のように
2.SNAKE GIRL ~勇敢愛心~
3.天寵の聖歌
4.アンリストカット


エルフロート ①
持ち時間15分の1回目。
ナナ卒業後、リカとミオの二人体制になったエルフを観るのは初めて。
…と思ったらミオ1人だった。

発熱のため、前日からリカがお休みしてます。妖精化してから初めての休演が、よりによって生誕祭と被ってしまうとはさぞや悔しいことでしょうけど、仕方ないですね。
前日のZirco Tokyoでの夜公演は、エルフ衣装を着たアイフラ・メンバーが代わりばんこでミオとジョイントするという、スペシャル・エルフロートによるライブでした。でも今回は正真正銘、ワン・フェアリー体制によるステ-ジ。がんばれ。

1人だけのミオ、堂々たるステージでした。泣きそうになったよ。
歌唱よりはダンスに重きを置いたパフォーマンスです。全パートきっちり歌い上げるのではなく、いくぶん同期音源に任せているところもありました。でもエルフの曲って、ただ踊るだけでも人間業じゃないわけですよ。魔法をたっぷりかけられた妖精じゃないとムリ。そのうえでの1人歌唱ですからね。

ステージでの支配力がすんごかったです。
何がむをおおおお!だったかというと、気合いが入っているといってもそれがマッチョな方向には働いていないこと。柔らかさや軽やかさ、優美さといった“エルフロートらしさ”を一切失っていないんだ。素晴らしい表現者だ。これはもう一介のエルフ風情ではない(?) エルフ王=ミオだ。

この季節に似つかわしい名曲、ホワイトエンジェルを久しぶりに聴くことができたのも嬉しかったです。この曲、歌メロへの歌詞のハメ込み方が絶妙なのです。ちょっとでもズレたら一気に瓦解しそうな繊細なサビのラインは、正に天才の御業。これはもう一介の作曲家風情ではない(?) 作曲王=西山だ。

<セットリスト>
1.ヴァンパイアキャッスル
2.一凛哀傷歌
3.ホワイトエンジェル


[ さゆてんワガママTIME ]
ワガママTIMEとは何だ?
謎の10分間。
緊張 is する。

ピプペとアイフラの登場SEが入り混じりって鳴り響き、「なんだこれ、とんでもないこと起こっちゃうんじゃないの!?」感に包まれるあきちかフロア。
と、ピプペVer.のSEに乗ってアイフラメンバーが登場。続いて間髪入れず、 アイフラのトリコロール衣装に身を包んださゆてん が登場ッ!!
なんじゃこりゃあああああああ!!!
昂奮のあまり、むをおおおお!とうぉぉおお!の間のような、ヘンな声が出ちゃったよ。

曲は錯覚の喜雨
よく見りゃアイフラメンはnatsukiとmichelleの2人がいない。名古屋で披露した“~only”体制の4人です。そしてセンターにお茶汲みパープル。

さゆてん、圧倒的ですわ。
髪を紫に染めてNewさゆてんへとチェンジ(DQNっぽく見えない、綺麗な発色の落ち着いたパープルね)、トリコロール衣装もめちゃくちゃ似合ってます。スラッとした長身だし、そもそも何でも似合っちゃう人なんだよな。どうやらnatsukiの衣装を借りたそうですね。
「圧倒的」なのはヴィジュアルだけではなく、歌唱とダンスもしかり。アイフラ楽曲のハード&シリアスな方向性は、彼女の持ち味にぴったり合致してる。そりゃあ映えますわな、っていうハマリっぷりです。

さらにビビったのが2曲目のAngelic Devil [remake]です。
エンデビはさゆてんの代名詞とも言える曲ですが、そのオリジナル版じゃなくて、アイフラの持ち曲であるリメイク版。こっちのヴァージョンをさゆてんVoで聴けるのかッ!?という嬉しさもさりながら、偽りの愛の対価に愛への理解を深め過ぎた。
ブリッジのフォーメーション・チェンジにおける、アイフラ4人を従えた総大将感。リメイク・エンデビの印象を決定づける、異形の者たちの宴的陣形でのクールさ。うぉぉぉおおお、崇めよ堕天使!!(意味不明)
特にchihiroによるキメ台詞を、さゆてんが可愛げのある声で再現したときには、微笑みの仮面の下の本当の顔に気づかずに意識が吹っ飛びましたよ。なんて器用に歌い分ける人なんだ。
最高かよ。

いやー、すげえわ。いいもの見せてもらいました。
こんなに素敵なワガママだったら大歓迎です。

<セットリスト> ※藍川さゆ、asuna、chihiro、hinako、mei
1.錯覚の喜雨
2.Angelic Devil [remake]


エルフロート ②
持ち時間15分の2回目。
なるほど、さゆてんワガママTIMEの趣向を考えるに、このタイテは必然だったんだなーと、深く納得した次第です。さゆてんが衣装チェンジする時間を設けないといかんからね。

ミオ1人でステージに上がるというデメリット。レアめの曲を配置したセトリにすることで、そのハンデを「いまここでしか観ることができない特別なステージ」へと変えてしまいます。グッジョブでした。

<セットリスト>
1.ライズオブアリス
2.ホワイトスノープリンセス
3.深紅のチューリップ


アンピクシープーペ
社会人60分。
さゆてんはゴールドをあしらった薄紫色(薄ピンク?)のドレスにティアラを装備。こりゃあお美しい。登場と同時にウギャァァァアアア!!という悲鳴にもつかぬ歓声が轟いてました(笑)

つか、ちょっとまって。
なんなのこの攻めまくるセトリは。
ブルフォレ・ベスト選曲だった1ヶ月前の単独公演(レポは→コチラ)から、ゆの色の強い曲と可愛い路線の曲をオミット。超濃縮還元バッキバキなやつじゃないですかコレ。完全にMy好みにイコールやんけ。
振り返ってみると(ドルフィーじゃなくて)エルフ曲の占める割合が多かったですけど、それら楽曲も今や完全に自分たちのモノにしている社会人チームですから。おつよい。

ドレス&ティアラのさゆてんは普段どおりには暴れられないものの(ティアラ吹っ飛んじゃうからねw)、みずきはいつもどおりキレッキレだし、ゆのりんこチャンのVoはめちゃくちゃ調子良く抜群の伸びとツヤを誇るしって、これはもう最高の状態のピプペじゃないですか。

疾風怒濤の6曲が終わり、一息ついたのはさゆてんのソロ・コーナーと、彼女からの挨拶の時間になってようやく、でした。
ゆの&みずきが退場、ソロで歌ったのはMISIAのカヴァー、逢いたくていまです。さゆてん、レンジが広いわ。自分の持ち曲のように歌いこなして~ってわけにはさすがにいきませんけど、高音域まで無理なく声が出ているのがすげえ。だって、いかにも難易度高そうなあのミーシャ曲っすよ?

喋らないとレジェンドの佇まい。
喋り出すと給湯室。
This is ピプペ。
持ち時間を比較的自由に使える生誕祭ということで、自由過ぎるトーク・タイムにも拍車がかかるってもんです。

ピプペは、というかブルフォレのユニットは、メンバー同士仲が良いですね。以前から書いているように、仲の良さってのはとりわけアイドル現場では大きな武器になります。
終演後にアップされた、アイフラ&エルフ・メンバーとさゆてんとのツーショット写真、それとツイートからは、溢れんばかりの敬意が伝わってきました。歌にダンスにと、これだけのパフォーマンス無双の藍川さゆですから、そりゃあ後輩からしたら憧れちゃいますわな。
そしてピプペでは、妹分であるみずきを弄るゆの&さゆって構図がサイコーなのよね。本日の主役を差し置いて、話の流れでみずきが話題の中心になってしまうと、
みずき「わー、私のことはどうでもいいのー(ぴよぴよ声」
…って萌え死ぬぞ。

紫のペンライトの洪水を目の当たりにしたさゆてんが感極まって涙するや、ゆのりんこチャンは「(もっと)泣かせろ泣かせろw」ってヲタを煽る煽る。藍川さゆに茶々を入れられるのは、しらいしゆのだけ。この信頼関係よ。
ゆのりんこチャンは、「最近(さゆと)仲がギクシャクしてた」という軽く衝撃的な発言を笑いながらしてましたが、パフォーマンスや活動に対する真摯な態度が生む衝突ゆえに、ステージに上がってしまえばすんなり忘れちゃうという、そういう絆です。泣かせろ泣かせろと煽ってたわりには、話してるうちにしまいにゃ自分がもらい泣きしたりしてww
みずき「2人の泣くタイミングがわかんないよー(ぴよぴよ声」
…って萌え死ぬぞ。

最高に力強く、最高に楽しい生誕祭になりました。
ラスト2曲はエンデビとロミジュリ。これぞ藍川さゆというキラーチュ-ン2連発。
ゆのりんこチャンが「こっからはもう全部さゆてんコールでいいよ」と宣言し、ゆのが歌うパートでもみずきが歌うパートでも、フロアからのコールは全~部「さーゆてん!さーゆてん!」。オールさゆてんコールの楽しさったらなかったですね。
その光景を見たさゆ本人がめっちゃ笑顔で、釣られてこちらもめちゃくちゃ幸せな気持ちになりました。
ロミジュリ落ちサビでの彼女の涙は、最高に美しい嬉し泣きだったな。

<セットリスト>
1.君と私でイコール
2.トロイの木馬
3.愛の手錠
4.時折マーメイド
5.PAIN -AIの証-
6.禁断のShall We Dance

7.逢いたくていま (さゆてんソロ、MISIAカヴァー)

8.Angelic Devil
9.拝啓 ロミオとジュリエットへ


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近藤史恵『スティグマータ』

近藤史恵_スティグマータ
近藤史恵『スティグマータ』 (新潮文庫)

近藤史恵の自転車ロードレース小説、『スティグマータ』を読みました。
登場人物の異なる前作『キアズマ』を番外編とするのならば、本作がシリーズ4作目になるんでしょうか。
シリーズ2作目、『エデン』の感想は → コチラ。
3作目『サヴァイヴ』の感想は → コチラ。
番外編『キアズマ』の感想は → コチラ。

あの男が戻ってきた。三度の優勝を誇ったもののドーピングで全てを失った、ドミトリー・メネンコが。ざわめきの中、ツール・ド・フランスが開幕。墜ちた英雄を含む集団が動き始める。メネンコの真意。選手を狙う影。密約。暗雲を切り裂くように白石誓は力を込めペダルを踏む。彼は若きエースを勝利に導くことができるのか。ゴールまで一気に駆け抜ける興奮と感動の長篇エンタテインメント。

あああああああ、やっぱり面白いよぉぉぉおおおお!!!


以下、人によっては「ネタバレ」と感じる部分があると思いますので、ご注意ください。
 ↓


『 思い出はおっくせんまん 』 『 さようならM.I.D、また会う日まで 』 名古屋ライブホールM.I.D (2019/12/19)



【名古屋めし】
①グルメ激戦区として知られる愛知県名古屋市の名物料理を指す造語。
②全てが名古屋市発祥の料理という訳ではなく、他の地域に起源を持つ料理もある。

【腹痛】
①腹が痛むこと。また、その痛み。
②オマエはトイレの場所を把握しているのか?



名古屋行ってきちゃったぁぁああん!!
(昨年のレポだけども)

2019年末をもって閉店するという名古屋・大須のライブハウス、ライブホールM.I.D。エルフロートダイヤモンドルフィーが何度も出演しお世話になったゆかりのあるハコということで、ブルーフォレストの各ユニットとOne to One Agencyのアンダービースティーによる遠征ライブが急遽決定しました。最後のご挨拶公演、的なやつ。

いつも東京で観ているグループだけならば、わざわざ平日に休みを取ってまで名古屋遠征しませんけど、そこはスッッペシャルな企画をぶっ込んでくるブルフォレですから、油断 is ならない。
キーとなるのはアンピクシープーペのメンバー3人です。しらいしゆのと藍川さゆの2人がI.D.And Fly LooMの元ドルフィー組=natsukiとmichelleと一緒に、「ダイヤモンドルフィー(仮)」として出演(結局、ダイヤモンドルフィーbeforeって名前に落ち着いた)。みずきが現行エルフロートとジョイントして、リカ&ミオと共演(エルフロートbefore名義)。
むをおおおお!むをおおおお!
This is 行くしかないッ!!


昼夜2公演。
ブルフォレ特別編成ユニットが出るのは昼。夜はそれぞれの通常ユニットで出演します。アンビスは両方に登場。
タイムテーブルが公開されて、「昼公演って各ユニットの持ち時間15分ずつかよ!? 短ッ!」って思いましたけど、昼こそ無理矢理捻じ込んだような企画なんでやむを得ないっす。貴重な編成でのステージを観ることができるってだけで御の字。
管理人はチェキクレイジー鰯氏と東京駅で合流して、一路名古屋へ。
ヒゲと鰯でイコール。
日帰りっす。


さて、まずは昼編から行ってみましょーか。
名古屋はライブで何度も来てますけど、このハコは初めて。というか、寡聞にして今回初めて知ったライブハウスでした。キャパ280人。E.L.L.のある位置が大須の表通りだとすると、そこから商店街をズズズッと入っていった場所にありますね。駅からちょい離れてる。ここ、重要ポイント。帰りの電車の時間的にね。
つーか、なんで平日の昼間っからフロアがこんなにいっぱいになってるの? よく見かけている顔ぶればかりなので、遠征組のみなさんですね。M.I.Dのフロアがあきち化してるわ(笑)。ちなみにフロアの作りは、小さくした吉祥寺CLUB SEATAのよう。


I.D.And Fly LooM only (asuna、chihiro、hinako、mei)
natsukiとmichelleがドルフィーbeforeで出演するため、アイフラ・メンバーは4人による「~only」名義でのステージです。
衣装は彼女たちがデビューしたときの、黒。
セトリはnatsuki&michelleが落ちサビを担当している曲を3曲。
おお、挑戦的な姿勢、良いじゃないですか。

普段6人で歌い踊っている曲を、何ごとも無かったかのように、4人フォーメーションへチェンジしてパフォーマンスする。見事です。
ただ、このステージに限ったことではないんだけど、アイフラはダンス/フォーメーションの精度に比べて、歌唱の安定感に物足りなさを覚えることがあるんですよね。
歌唱パートに無駄な起伏が多い。メンバー間で歌唱を繋ぐときに、声量や感情の乗せ具合にムラがあるからか、歌メロのラインが凸凹に感じるというか、流麗さに欠けるというか。アップダウンが激し過ぎて、1人1人の歌はふらついていないのに、グループ全体としては歌にブレが生まれるという、勿体ない現象が発生してます。
個々の歌唱力・表現力は確実にアップしてきているので、バトンの渡し方(タスキの繋ぎ方?)をスムーズにできれば、もっと良いステージを届けられるはず。
…なんてことを考えてました。

<セットリスト>
1.マイスクリーム (落ちサビ:chihiro)
2.Angelic Devil [remake]  (落ちサビ:asuna,mei)
3.錯覚の喜雨 (落ちサビ:hinako)


アンダービースティー
持ち時間が20分なら5曲、15分なら4曲ということで、ノンストップでギリギリまで詰め込むのがアンビス。湿っぽいMCではなく、いつもの自分たちのあるべき姿を全力でぶつけてくるのが清々しいばかりです。曲中のゆあ&ゆむの煽りは、MCよりも雄弁で、かつカッチョ良かったりしますから。

衣装は黒のロング丈。
レア曲というわけでもないけど、ややひねった選曲になっていました。爽快感のあるover the skyという少々意外な始まりから、曲を重ねるにつれて暗さと激烈さを増してゆく構成です。
さすがライブ巧者のアンビス、全く隙がねぇよ…。

<セットリスト>
1.over the sky
2.occult propose
3.ARCADIA CAT
4.Black Jet


(あれ…ヲレ、、なんかお腹痛いかも…??)


ダイヤモンドルフィーbefore (しらいしゆの、藍川さゆ、紺野なつき、真崎ミシェル)
紺野なつきと真崎ミシェルって名前(ドルフィー時代のnatsuki&michelleの名義)を見るだけで、軽くむをるものがあるよね。ドルフィーのステージは1度だけ、アイフラとのツーマンで観たことがあるものの、その一夜限定復活だけですからね(レポは→コチラ)。ドルフィーの活動期間を追っていたファンではありません。だから、「あの頃」を懐かしんで~という感覚とは違う。
自分が触れることの叶わなかった、“かつての姿”を想像させるからですかね。

ドルフィーのSEと、当時の“愛称”でコールされるメンバーの名前。衣装はLキッス ~愛のスラング~MVの担当カラー。藍川さゆとしらいしゆのの間、その場にはいない月丘うらら登場のSEもカットしないってのが胸にクるじゃないですか。
1曲目はfake poker ~生き様に賭ける道楽~
自分で観ている光景が信じられないよ…、、、
ポーカー冒頭のゆのの台詞を受けて歌い出すのがnatsukiだなんて…。

一度は観ているはずなんですよ。しらいしゆの/藍川さゆ/月丘うらら/紺野なつき/真崎ミシェルという、完全体ダイヤモンドルフィーを。でもあの時間は熱狂するフロアの雰囲気に飲まれて、ほんと一瞬のうちに過ぎ去っちゃったし、そこで披露されたひとつひとつの楽曲の位置付けや見どころ・聴きどころを把握していなかった。
でも今は違う。あのときの自分よりは、ドルフィーとその楽曲を自分なりに咀嚼できているはず。

アイフラとピプペ、それぞれのポーカーが「偽物」だなんて、そんなことが言いたいわけじゃないんです。ンなこと思ってもいないし、時代や演じる人によって曲は姿を変えてゆくものでもあるし。
でもこのときにステージ上に現れ出でたもの、それは 魔法 でした。そうあってほしいと思い描くかたちに、パズルのピースがハマってゆくような感覚。その魔法に完ッ全に幻惑された。
ゆのりんこチャンは長距離の移動が喉の調子にストレートに悪影響を及ぼしちゃう人らしく、落ちサビが思うように歌えていませんでした。「今までで一番ヘタクソだったかも」と凹んでおり、悔しかったろうと思うんですけど、この強力な魔力を前にしてはごくごく些細なこと。

それぞれの色を放つ極大の輝きがステージに4つ。
ブルフォレ最高の表現者が4人揃っていて、全員がいうなれば「現役」なんですから、そりゃあ無敵ですよ。

なんとなくセトリは、初期のポップで可愛めの曲で固めてくるんだと思ってました。でもcoverをopenしてみれば、ポーカー~手錠というシリアス系2連発だったのが最高に嬉しかったし、最高にカッコ良かった。
そして3曲目、初期ドルフィーを支えたというout of cageは、当時からのヲタさんなら当然期待すること必至な曲のようで、凄まじい歓声に迎えられていました。

ダメや、
涙が次から次へと溢れてくるやんけ…。
止まらんやんけ。
滂沱の涙によってM.I.Dのフロアが床上浸水状態やんけ。
もはや泳げちゃうよ。
感情の波をクロールで横切っていけちゃうよ。
あたし…その3曲だけで、一晩で法隆寺建てられちゃうよ。

<セットリスト>
1.fake poker ~生き様に賭ける道楽~
2.愛の手錠
3.out of cage


(ドルフィーの出番のときは不思議と引っ込んでいた腹痛が、ここにきてStrikes Back…ッ!?)


エルフロートbefore (みずき、リカ、ミオ)
1ステージだけ社会人から妖精へと転生するみずき。彼女を加えた3人編成のスペシャル・エルフロートは、かつてあったどのラインナップとも異なる顔ぶれです。
衣装は緑。「エルフならコレ(緑衣装)でしょ!」という人も多いんじゃないですかね。

みずきのいるエルフ。ドルフィーと同じく、これも管理人が観ることの叶わなかった光景です。 自分で観ているモノが信じられないよパート2。
めちゃくちゃキラキラしてます。
なんなんだろ、このキラキラ感。楽曲によってその色合いや明度、質感を変化させるドルフィーの輝きとも異なる煌めき。比較するならば、(ドルフィーより)明るくて軽やか。爽やかで溌剌としてる。完全に光の眷属ですよ。「我が流法(モード)は光」ってエルフさん、あなたカーズですか? 輝彩滑刀でバッサリなんですか?

それら光の属性はもともとエルフが、そしてリカとミオが備えていたものではありますけど、みずきの存在が起爆剤となり、より一層強く輝いていたと思うんですよ。というか、ヲイラはその眩しさに面食らったんですよ。
動きや表情に華があると言えばまぁそうなんですけど、ピプペでの彼女ともまたちょっと違った感じ。とにかくすごいよ、妖精みずきさん。

つーかクッソ、めちゃくちゃお腹痛いんだけどもッ!!

思い返せば、名古屋へのライブ遠征では色々なことがありました。
お腹を壊したり(→コチラ)、
透明人間になったり(→コチラコチラ)、
ふっきー水をキャッチしたり(→コチラ
豪雨だったり(→コチラ
あと、お腹を壊したり(→コチラ)。

そして今回も腹痛かよッ!?

あぁー、これは名古屋めしのせいなのか?
昼に食った○そ煮込みうどんのせいなのか?
もはや限界が近いことを確信した管理人は、締めの3曲目が時折マーメイドじゃないのを確認してフロアを離脱、トイレに駆け込んだのでした。エルフがエルフショットを放っている間、ヲレは別のショットをお見舞いしてたんだ。
この編成での時折だったら何としても観ておきたいとの気持ちでしたが、いやー、ほんとにラストが時折だったらどうなっていたことか…。オソロシイ。

<セットリスト>
1.精霊NIGHT
2.water tree
3.エルフショット ~あなたと出会えた軌跡~





続いて、夜編。
昼公演こそ今回の遠征の主眼でありましたが、それぞれ通常のユニットで出演する夜公演も、そりゃあ豪華です。あきちか爆発級ラインナップ。
夜には遠征組だけじゃなくて、地元名古屋のファンの人も集まってきており、フロアはさらに混んできました。


アンピクシープーペ
ピプペでは初となる名古屋。1曲目に名刺代わりとなるオリジナル曲君と私でイコール、あとはメンバーそれぞれの良さがフィーチャーされた3曲を並べるのって隙が無いですよね? ラストが、こういう節目となる場面では絶妙に涙腺を刺激してくるドリーマーってほんと無敵ですよね?

ということで、大勝利でした。
喋りはゆるゆる、ステージ・パフォーマンスは規格外のキラッキラ&バッキバキ。ピプペらしさがめいっぱい溢れる20分間になっており、あたしゃあ幸せでした。

<セットリスト>
1.君と私でイコール
2.禁断のShall We Dance
3.拝啓 ロミオとジュリエットへ
4.ダイヤモンドリーマー


I.D.And Fly LooM
夜公演は、フロア後方の一段高くなったところ、その中央付近で観ていたんです。つまりステージの演者と正対する位置からの鑑賞。いつものあきちかでは上手側の端っこから鋭角にステージに目を向ける態勢なので、視界はだいぶ異なります。

へー、アイフラってこんなに綺麗にフォーメーションをまとめてくるんだな…って。
こぎれい・こじんまりってことじゃなくてね、曲に合わせて動きをビシッとキメてくるから、ステージでの佇まいが美しいの。披露した4曲のどれもが、強烈な印象をもたらすフォーメーションを備えているだけに、余計に強くそのことを感じました。
同時に、外部の振付師のインプットが無いにも関わらず、これほど独創的な振り付け/フォーメーションを生み出している創造力に対して、拍手を送りたくなりました。
そして、natsukiとmichelleがいるとやはりパフォーマンスが締まる。

<セットリスト>
1.オズワルドマイム
2.カルーセルシンドローム
3.answer of kill
4.アンリストカット


アンダービースティー
昼が黒アンビスだったので、夜は白アンビス(白金衣装)でした。
アイフラのところでも触れたように、ステージに対して正面ド真ん中から観てたんですけど、当然のようにアンビスも陣形が美しい。前にもチラッと書きましたけど、アンビスのダンスやフォーメーションには、時代劇の殺陣に通じる緊張感があるんですよね。あとは凛とした様式美も。
あとですね、視線がステージに立つメンバーとちょうど同じくらいの高さになるんですよ。つまりですね、目が合う前から見られるような感覚に囚われる錯覚。
あぁ! ゆあてぃんがヲレのこと指差してくるッ!!

昼公演を受けて、チェキクレイジー鰯氏とセトリの予想なんぞしていたんですが、それが曲順も含めてほぼ当たる展開に。正に「アンダービースティーとはこういうユニットである」ということを示す、最強のキラーチューン群で固められていました。
M.I.Dに最後の別れを告げるにあたって、over the skyで始めてhappiness to you!で締めくくったアンビス、最高だな。
そして、最強だな。

<セットリスト>
1.ROCK ALIVE
2.TOKYO monster
3.Past Perfume
4.raven
5.happiness to you!


電車の関係もあって、トリのエルフロートのステージの前にM.I.Dを離脱しました。
セトリ載っけておきます。

1.時折マーメイド
2.オオカミ少年
3.等身大ユートピュア
4.奇跡の旗
ENCORE
5.時折マーメイド

時折は夜だったか…。


何はともあれ、ドルフィーbeforeとエルフbeforeでしたね。
たった6曲だったけど(正確には5曲ちょいだけどw)、遠征した甲斐のありまくる2ステージでした。お釣りがくるどころの騒ぎじゃない。お釣り貰いすぎて大富豪になっちゃうよ。

演者の独りよがりにファンが付き合うかたちでもなく、反対に、ファンが望んでいるものを演者がしぶしぶ提供するのでもない。双方の前向きな思いがM.I.D.に集まった結果が、この一夜の奇跡でした。「奇跡」という表現は大袈裟かもしれないけど、本来観ることの叶わない景色を再び観ることができたという点で、ヲイラにとっては紛れもなく奇跡だった。

ありがとう。
最高のbeforeでした。
でも最高なのはbeforeだけじゃなくて、nowもだしfutureもだ。


最後に言っておきたいこと。それは、
名古屋めしは悪くない。
ヲレのお腹が悪い。


おしまい。


矢作俊彦司城志朗_犬なら普通のこと
矢作俊彦 & 司城志朗『犬なら普通のこと』 (ハヤカワ文庫JA)

阿部和重と伊坂幸太郎の『キャプテンサンダーボルト』に続いて、今回も共著モノ。
矢作俊彦&司城志朗のハードボイルド、『犬なら普通のこと』を読みました。

暑熱の沖縄。ドブを這い回る犬のような人生。もう沢山だ―ヤクザのヨシミは、組で現金約2億円の大取引があると知り、強奪計画を練る。金を奪ってこの島を出てやるのだ。だが襲撃の夜、ヨシミの放った弾は思いがけない人物の胸を貫く。それは、そこにいるはずのない組長だった。犯人探しと後釜争いに組は騒然とし、警察や米軍までが入り乱れる。次々と起こる不測の事態をヨシミは乗り切れるのか? 血と暴力の犯罪寓話。

息苦しい。
濃密。
読んでて辛いわ。


以下、人によっては「ネタバレ」と感じる部分があると思いますので、ご注意ください。
 ↓



阿部和重伊坂幸太郎_キャプテンサンダーボルト_1 阿部和重伊坂幸太郎_キャプテンサンダーボルト_2
阿部和重 & 伊坂幸太郎『キャプテンサンダーボルト』 (文春文庫、上・下)

阿部和重と伊坂幸太郎による共著、『キャプテンサンダーボルト』を読みました。

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謎の疫病「村上病」。太平洋戦争末期に蔵王山中に墜落した米軍機。世界同時多発テロ計画。これらに端を発する陰謀に巻き込まれた相葉と井ノ原は、少年時代の思い出を胸に勝負に出た。ちりばめられた伏線が反撃のために収束する、謎とアクション満載の100%徹夜エンタメ! 巻末に書き下ろし掌編小説を収録する。


めっちゃ面白い。


以下、人によっては「ネタバレ」と感じる部分があると思いますので、ご注意ください。
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