【ナウいアイドル vol.206】 あきちか (2019/9/14)

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【白雪姫】
①グリム童話の一。また、その主人公。
②雪のように白い王女の白雪姫は、彼女を殺そうとする継母から逃れて、七人の小人にかくまわれたところを、毒リンゴで殺されるが、王子の力でよみがえり、その妃となる。
③王子様のチュー、つよい。

【完全体】
①代数学において、体kは以下の同値な条件の1つが成り立つときに完全と呼ばれる。
 k上のすべての既約多項式は相異なる根をもつ。
 k上のすべての既約多項式は分離的である。
 kのすべての有限次拡大は
 …って何言ってんすか???
②最終形態。様々な形態変化を経て、完全な進化を迎える。
③失われたものを取り戻して、完全な姿で復活する。

【ANDREW W.K.】
・パーティーバカ



土曜日、【ナウいアイドル】昼公演です。
【ナウい】はブルーフォレスト所属ユニットだけのこともあれば、外ユニットを招聘して行われることもあり(後者が本来のかたちか)、この日は内外混合型。ブルフォレ・ユニットと外ユニットが交互に出演するタイムテーブルです。
ちなみに、夜公演にはCANDY GO!GO!が主演し、ピプペしらいしゆのが腐れ縁 盟友のなぎさりんと共演するという。この顎界隈エンカウントが発生することで、「あきちか」が「あごちか」化してしまう…ッ!
…のだが、残念ながら管理人は昼公演のみッス。


アンピクシープーペ
9月11日(水)の定期公演(レポは→コチラ)、翌12日(木)のブルーフォレストとOne to One Agencyとの共同無銭ライブ@新宿ReNYでは、お茶汲みパープル・藍川さゆがお休みでした。仕事してお洒落して練習してお洒落してライブしてお洒落して…って社会人はタイヘンなんだよ。そりゃあ体調のひとつやふたつくらい(?)崩しますよ。

で、この日、さゆてん's リターン。
復活。
3人揃ったピプペである。
完 全 体

メンバーそれぞれの名前をコールする箇所があるShiningと、“THEさゆてん”なAngelic devilは定期でもやった選曲になりますが、この完全体で改めて披露することに意義があります。なにより、エンデビのさゆてん最強だわ。ツヨスギィィイイ!!
髪の振り乱し具合とか、首とか腕がブンブンなってるのとか、全身の躍動感とか、衣装の広がり方とか、妖艶な笑みとか、もうグイングインですよ。グイングイン(意味不明)

完全体社会人、隙が無いわー。
細かい粗を探せばたぶん出てくるんでしょう。チームとして動きが綺麗にシンクロしてるって点では、エルフに一日の長があるし、一瞬にして自分たちの世界観に引き込むという点ではやはりアイフラが強い。だが、ピプペは細かい粗を探すのがバカバカしくなるくらい、楽しさが勝るパフォーマンスをしてくれるし、何よりステージから放たれる“華”が圧倒的なのでね。
つまり、サイコー。

<セットリスト>
1.Shining
2.Angelic devil
3.そんな君が好き
4.water tree


エルフロート
リカ・ミオ・ナナの現行エルフについては過去2回の記事で書いてるので、ここでは9/12の無銭ライブで初披露された、新曲ホワイトスノープリンセスについて触れたいと思います。つか、ここ最近の西山プロデューサーの創造力、爆発しているな。

ホワイト+スノー+プリンセス、『白雪姫』ですね。西山Pお得意の、リアルをファンタジーに託して寓意する手法。例を挙げると時折マーメイドとかね。
歌詞を読んだだけ、事前知識が少ない状態での一発聴きの印象なので、信用ならないことこの上ないですが、こと自分自身にとっては第一印象ってけっこう信用してるのでね。後々、繰り返し聴いても最初の印象がそれほどブレることはない。…と思ってる。

「エルフらしいなぁ…」というのが大枠での印象です。ハードな曲調なんだけど、Keyがもたらす軽やかさがそれを中和して、妖精ソングとしてまとめ上げる感じ。ヴァース→ブリッジとセクションを経るごとに、アクセルを踏み込んだかのように速度と熱量が増します。このブリッジはめちゃくちゃカッコイイね。泣きそうになったよ。
この曲、強いていえば“ミオ曲”なんですよね。センター位置にいる頻度や落ちサビ担当であることを考え合わせると。一瞬静寂が訪れるサビ前、「禁断の果実」の印象的なフレーズを挟んで、彼女のイメ-ジを具現化したかのような可憐で優美なサビへ。西山Pの巧みな作曲術がいかんなく発揮された流れでしょう。
良曲。手応えは大きかったです。

<セットリスト>
1.オオカミ少年
2.青春に咲くラストレター
3.ホワイトスノープリンセス (新曲)
4.TRIPPER ~一緒に見る夢~


はっぴっぴ
過去にはダイヤモンドルフィーとも共演する機会が多かったという、祭囃子系アイドルグループ(ってフライヤーに書いてある)。着物をアレンジしたような衣装です。
キャリアはそこそこ長いんでしょうか、「1年ぶりのあきちか」「私たち出禁になってた?笑」といった言葉の端々からはある種の余裕が感じられ、パフォーマンスも外ユニットの中では一番安定していました。盛り上げ上手。

お祭りの“ハレ”の面を抽出してブースト、徹底的にノラせるステ-ジでした。ゆえに、明るい。めっちゃ明るい。で、メンバーが総じて(アイドルにしては)大人っぽいので、キャピキャピ騒いでいるだけのパフォーマンスにならず、勘所をしっかりと掴んでフロアと一緒になって盛り上がってます。
曲はなかなかぶっ飛んでましたけどね。ミックス(?)の典型的フレーズに『平家物語』の冒頭文章を乗せたりとか。あと、NO祭り、NO人生って曲名、ヤバいよね(笑)。ANDREW W.K.じゃんww
和風パリピ・ユニットなのか?w

ピンク担当の髙木由莉愛さんむをる。
あとショートカットの西村彩有里さん、アイドルというよりOLさんっぽい。

<セットリスト>
1.はっぴーピーポーはっぴっぴ
2.合言葉はとおりゃんせ
3.NO祭り、NO人生
4.打倒!諸行無常


I.D.And Fly LooM
アイロニー!
ディストピアッ!!

ほぼワンマンでしか聴くことのできない、このレア選曲よ。
ヲイラはウヒョー!ウヒョー!と舞い上がり、荒くなった鼻息はあきちかにつむじ風を発生させる。

バッキバキにダークでハードに攻め立てるアイフラ、好きよ。この緊迫感は他のグループではなかなか味わえない妙味です。ドルフィー曲とオリジナル曲、半々というバランスも良かったしね。
つよいアイフラを堪能できました。

<セットリスト>
1.fake poker ~生き様に賭ける道楽~
2.カルーセルシンドローム
3.アイロニーディストピア
4.錯覚の喜雨


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【ブルーフォレスト定期公演】 あきちか (2019/9/11)

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【拉致】
①無理やりに連れて行くこと。らっち。
②え、「らっち」って何? ちょっと響きかわいくないですか?

【ループ】
①輪。輪の形をしたもの。
②服飾で、布や糸で作った輪。ベルト通し・ボタン穴などに用いる。
③コンピューターのプログラムで、何回も繰り返して実行される命令群。
④飛行機の宙返り。
⑤時と場合によっては、拉致によって生み出される行為もしくは現象。オソロシイ。



水曜日、ブル-フォレストの定期公演ざます。


アンピクシープーペ
私服公演だったりTシャツ公演だったり浴衣でのオフ会だったりと、ステージ衣装での社会人を最近観ていないような気がするんですが、それは気のせいじゃないです。管理人の行くタイミングがズレているんだなー。この日もTシャツ公演でした。

Tシャツ公演だと毎度、
むをおおおお! 何着てもkawaiiむをおおおお!
という思いと
むをおおおお! 100%ガチの汗だく公開リハーサル観てるゥゥウウ!!
という思いが交錯する。
いずれにせよ、むをる。むをりかたが異なるだけで。

お茶汲みパープル・藍川さゆが体調不良でお休みです。テレフォンピンクとコピーレッドの2人ステージになります。Angelic devil時折マーメイドもさゆてんありきの選曲であり、彼女の歌やダンスがとりわけ映える楽曲ですが、セトリは変更せずに臨んでいるもよう。
長身脚長でダイナミックな動きのさゆてんがいないと、とりわけ視覚的なパワーは減じます。でも2人でも魅せてくれるのだ、社会人は。伊達に世間の荒波にもまれちゃいないぜ(?)

ステージからフロアにいるファンに向かって、「見てるよー」とめっちゃアピールするアイドルは多いです。テレフォンピンクことしらいしゆのりんこチャンは視線で貫きはするが(笑)、アピールはしない。だがめっちゃ見ている。フロアの様子を、周りの様子をしっかり把握している。
ステージにおいてもそうですね。コピーレッド・ミズキは奔放に舞っていてそれが大きな魅力ですが、そんな同僚の様子をゆのりんこはチラッと視界に収めて対応しているのがよく分かります。彼女はうさぎだが目は鷹だ。
ちなみに、ミズキはひよこだが、こんなにバキバキ&クネクネと舞い踊れるひよこはふつーいない。強い。ひよこどころか軍鶏だ。
鷹の目をもったうさぎと、ぴよぴよと囀る軍鶏。
推せる。
(何を言ってるんだこの記事w)

<セットリスト>
1.Angelic devil
2.君と私でイコール
3.時折マーメイド
4.Shining


I.D.And Fly LooM
新曲アンリストカットからスタート。2度目カット。
もえて キネマ倶楽部での初披露時のレポで「お坊さん」と評した同曲ですが、ブリッジでの御経を読みながら行進しているところは、どうやらお百度参りを模しているそう。なので、まぁ当たらずとも遠からず、って感じでしょうか。
ともあれ、歌詞と合わせて考えると、これは呪詛系ソングであることは間違いありません。呪詛系って何だかよく分かんないけど。ドロドロしてるだけじゃなくて、サビにはどこかヒロイックな響きがあってかっこいいですね。ここ最近のアイフラ新曲の中では、一番好きかも。エンデビremakeは別にして。

そのエンデビこと、Angelic Devil [remake]。原曲の持ち味である滑らかに疾走する哀愁を抑えめに、狂気に満ちた“異形の者たちの宴”的なアイフラ仕様です。歌メロだけじゃなくてフォーメーションがやたらカッコイイ曲でもあるんですけど、特にブリッジ・パートにおける横移動は人数の多いアイフラがやるとすんげーの。ゾクゾクするほどクールなの。…って改めて気づいて、Chicken-SkinがStandした。

ちなみに、帯結節の治療後、物販では筆談(!!)対応していた、“サイレント・ホワイト”ことmeiのラスト筆談Dayでした。
復活おめでと。

<セットリスト>
1.アンリストカット
2.カルーセルシンドローム
3.ライフアクセル
4.Angelic Devil [remake]


エルフロート
新生エルフ、2度目まして。

とてもいい。
マアヤ・エルフとはまた違った妖精集団として、良い。
新鮮な気持ちで新生エルフロートを観ることができているのは、お披露目公演の記事でも書いたように、「新メンバー/新衣装/新曲」と、新しいモノずくしの再スタートであることが大きいです。これはもう、新メンバー・ナナを含めた妖精たちの踏ん張りのおかげであるのは勿論ですが、「戦略」も同様に効いていると思うのです。個人的にはそこに、ブルフォレなりの「王道アイドル」像を再定義する、そんな意図を(勝手に)感じるのです。
今のエルフにはそんなユニットになってほしいし、そんなユニットになってゆくような希望も見える。

ほぼ新曲だけだったセトリに、等身大ユートピュアが加わりました。「復帰した」といったほうが正しいかもしれないけど。
この曲でのナナのパフォーマンスを観ていて、「上半身…、特に腕の動きがビシッとキマってるなぁ…いいなぁ…」ってなりました。他の2人の動きがキレッキレなだけに、否応なく比べてしまうと、脚技?とか身体の捌き方とかまだまだこれからってところはあります。でも、要求水準の高いエルフ・メンバーに選ばれ、魔法をふんだんにかけられただけあって、同時に頼もしさを感じる。どうか伸び伸びと活動してほしいな。
あとね、うん、オオカミ中年的には新曲の中ではやっぱりオオカミ少年がダントツ好きだわ。

オオカミ…、
大噛み…、
噛み…、
噛むといえば…(強引)、リカが挨拶のときにアタマが真っ白になってしまったのか、キャッチフレーズの「アイスのようにとろける」を詰まってしまったのには笑いましたね。「ごめん、今の忘れて」とか言ってたけど忘れられない。つか、もしかして「私たち、」のあと、「アイドルに再sy…」って言いそうになってなかった?(笑)
いやいやいやいや、まさかそんなことないよね。
社会人のフリした妖精だなんて、ナイナイ。←

<セットリスト>
1.青春に咲くラストレター
2.TRIPPER ~一緒に見る夢~
3.等身大ユートピュア
4.オオカミ少年


年間ベスト 目次

【年間ベスト】カテゴリの記事の目次になります。
常にこのエントリがカテゴリのトップにくるように更新していく予定です。

私がHR/HMを聴き始めた1997年より古い年に関してはほとんどが後追いで聴いた音源になります。ですので、「その年に発表された音源で私が好きなもののランキング」と考えていただければ幸いです。

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 1974年  1973年  1972年  1971年  1970年
 
 1969年以前

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年間ベスト 2018年

2018年の印象に残ったアルバムと楽曲とジャケットをランキングにしてみました。
対象は、2018年に発表されたCDのうち、この記事を書くまでに私が購入した149作品です。
例年なら一通りの感想をアップしてからまとめるベスト記事ですけど、ンなことしてたらいつになるか分からんので、もう今回は諦めます(笑)。個別記事はそのうちアップするかもしれないし、しないかもしれない。誰にも分からない。

ま、とにかく2018年の結果でございます。
お納めくださいまし。

【アルバム】

1、ETERNITY'S END 「UNYIELDING」
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Christian Muenzner(Gt)を擁するスーパー・プロジェクトから、彼を中心とするスーパー・バンドへ。元HIBRIAのIuri Sanson(Vo)、SYMPHONY X他のMike LePond(Ba)、相方Gtに超絶テクニシャンのPhil Tougasを迎えた、新体制による2nd。
けたたましいハイトーンも、目まぐるしいスピード感も、これでもかと見せびらかすテクニックも、キャッチーな歌メロも、展開に展開を重ねる間奏も、全てが正義だ! 問答無用でジャスティスなんだ! 伝統と先鋭が鬩ぎあう理想郷がここに。

2、Veiled in Scarlet 「Atonement」
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我が国が誇るメランコリック・エンペラーによる最高作。前身であるSERPENT時代をも超えているんじゃないか。
慟哭メロディの冴えはそのままに、Gtパートにおけるキレと図太さが増した結果、これまで希薄だったメタル・バンドとしての“頼もしさ”が備わった。

3、AMORPHIS 「QUEEN OF TIME」
amorphis_queenoftime.jpg 記事は→コチラ
フィンランドのメランコリック・メタル界の「表番長」、傑作しか作れなくなった病気は今もって進行中です。これはマンネリではない。常勝なのだ。(コピペ)
強いていうと、中近東風味が強め、ゲスト陣の客演が光る作品でしょうか。

4、KAMIJO 「Sang」
kamijo_sang.jpg 記事は→コチラ
兄貴ストーリーは続いている。「血液で発電する」というトンデモ設定をぶち上げた本作、個々の楽曲の出来栄えが当然のように高いのはいつもどおり(!)なんですが、アルバム一枚を通したまとまりが最高ですね。次々と湧き出てくる甘美なメロディに、頭の中で描いた理想像を具現化する力。ほんと才能の塊のような人だ。

5、陰陽座 「覇道明王」
陰陽座_覇道明王 記事は→コチラ
過度なヘヴィさやメタリックさは、彼らの良さを殺してしまうんじゃないか。その心配は全くの杞憂でした。疑ってゴメン、兄上。間口の広さとマニアックさを両方満たす、バランス感覚に秀でた傑作。メロディ強いわ。

6、BARREN EARTH 「A COMPLEX OF CAGES」
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Jon Aldara(Vo)の才能が前作よりずっとバンドに馴染んでるゥ! プログレ度を増した方向性と合わせて、他じゃ聴くことのできない独自の音楽を奏でています。もしかしたら最高作かも。
フィンランドのメランコリック・メタル界の「裏番長」、ますます凄いバンドになってきてます。すき。

7、LOVEBITES 「CLOCKWORK IMMORTALITY」
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国内外のフェスに出演し、躍進著しいガールズ・メタル・バンドによる2ndフル。大傑作だった1stに続いて、素晴らしい作品を届けてくれました。随分と懐が深くなりましたね。幅を広げたうえで、それぞれのベクトルをさらに突っ込んで追求。サイコーやん。

8、THOUSAND EYES 「DAY OF SALVATION」
thousandeyes_dayofsalvation.jpg 記事は→コチラ
3作続けてまったく同じ方向性なのに、このレベルの高さを維持しているのは驚異。メタル者が「こうあってほしい」という展開美がこれでもかと詰まってる成就メタル。

9、ORPHANED LAND 「UNSUNG PROPHETS & DEAD MESSIAHS」
orphanedland_unsungprophetsdeadmessiahs.jpg 記事は→コチラ
曲作りの要かと思われたYossi Sassi(Gt)が抜けても彼らは大丈夫だった。本作もまた傑作。オリエンタル・メタルの最高峰であるとともに、プログレメタルの最高峰でもあることを証明しちゃった。

10、predia 「ファビュラス」
predia_ファビュラス 記事は→コチラ
「スタイリッシュ歌謡」スタイルから脱皮し、全方向的に最強のグループになったことを高らかに宣言する一枚。メンバーと制作陣の拘りが結実した、10人prediaによる金字塔。

次点、CROSS VEIN 「Gate of Fantasia」
crossvein_gateoffantasia_limited.jpg 記事は→コチラ
前作とも前々作とも違う。でも、このバンドらしさは堅持している。それどころか、本作をもって「CROSS VEIN」という枠組みをさらに広げてきた、そう捉えています。


【楽曲】

1、クレオパトラ (predia)
2018年を代表する名曲といえば、真っ先にこの曲が思い浮かぶのだ。作詞作曲:阿久津健太郎、振り付け:竹中夏海、主演:predia。全ての要素が奇跡的に噛み合い、彼女たちにしか表現することを許されない世界が誕生した。エジプト・ミュージカル is rising。絶世の美しさだと崇めよ。

2、隠されしエデン (CROSS VEIN)
技巧と哀メロが鬩ぎあう、正にMASUMIな曲。畳み掛けるところと音を間引いてすっきりと聴かせるところ、双方をミックスさせるアレンジ・センスが光ってます。サビ裏でのリズムのコントロールは天才的だと思いますね。
ひたむきで芯の強さを感じさせるJULIAたぁんの歌唱がめっちゃじゅりあたぁんで「じゅりあたぁぁああん!!」とシャウトせざるを得ない。

3、Like Orpheus (ORPHANED LAND)
彼らのレパートリーの中でも飛び抜けてキャッチーな楽曲のひとつ。ブラガHansi Kurschの雄々しき歌唱に心震えまくるのよ。来日公演で聴いたらHansi無しでも涙ちょちょぎれた。尊い。

4、腐蝕の王 (陰陽座)
めっちゃポップでめっちゃ切ない。瞬火じゃないと書けない、黒猫じゃないと歌えない。妖怪重金属にしか成し得ない哀メロ曲。こういったキラー・チューンが未だにザックザクと出てくるんだからほんとすごいよ。

5、answer of kill (ダイヤモンドルフィー)
ドルフィー曲ならfake poker ~生き様に賭ける道楽~こそキラー中のキラーなんだけど、2017年に既に配信されてるのでね。ならば2018年発売のシングルに収録されてるコレ。クッサクサでシリアスな哀メロをぶち撒ける、メロスピの逸品。凄まじいスピード感の中、一本調子に陥らない工夫があちらこちらに盛り込まれているのも特筆すべき点です。

6、Blood Brothers (The Oath) (ETERNITY'S END)
楽曲粒ぞろいのアルバムの中でも、最もストレート&ガッツィーに激メロと技巧をぶつけてくるファスト・チューン。

7、The End Of Love (Destinia)
若井望のツボを心得た作曲術に、Ronnie Romeroの熱き歌唱。心躍るヒロイックさこそHR/HMの妙味。

8、ダイヤモンドリーマー (ダイヤモンドルフィー)
綺麗なVoハーモニーが特徴のポジティヴ・ハードポップ。かなりテンポが速いのに、メタリックな疾走感ではなくキラキラした爽快感が勝るアレンジが秀逸です。ヴァースが切ねぇ。ブリッジが切ねぇ。サビが切ねぇ。何もかもが切ねぇ。

9、Dysphoria (BARREN EARTH)
暗黒メランコリック一大絵巻。曲名は「不快感」「精神不安」だが、管理人にとっては快感であり精神安定です。最高。

10、Be The Sky (OMNIUM GATHERUM)
慟哭のテーマ・メロディが虚空へといざなう名曲。ドラマティック、まじドラマティック。

次点、Fact or Fiction (AINSEL)
広島の新星によるキラー・チューン。技巧と感情表現の巧みさを兼ね備えたRiKu.(Vo)は稀に見る逸材だが、彼女だけでなく楽器隊の主張も心強いかぎり。


【CDジャケット】

1、BUCK-TICK 「No.0」
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横溢するこのロマンティシズム、どうなのよ。最高でしょ。アートワークだけじゃなくて内容もね。

2、BARREN EARTH 「A COMPLEX OF CAGES」
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Adam Burke! 好きだッ!

3、ETERNITY'S END 「UNYIELDING」
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あなたのライトセーバーは何色ですか?

4、BEHEMOTH 「I LOVED YOU AT YOUR DARKEST」
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魔的なアートワークを見ただけで、中身もまたとんでもなく不敬で狂気に彩られてるってわかっちゃう。

5、Veiled in Scarlet 「Atonement」
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ちょっとまって。教会に黒衣の美女ってコレ最高なのでは?


【2018年の感想】
異様なほどの豊作により、接戦も接戦。1~4位は同点数の作品に無理矢理順位をつけた感じだし、5位以下についてもほぼ同様の状況。逆にいうと、飛び抜けてネ申懸ってた作品がなかったってことかもしれません。これはお気に入り度合いの高さだけじゃなくて、積極的に「肩入れ」したい作品かどうかという意味合いにおいて、ですね。
アルバム部門は以下、OMNIUM GATHERUMCOR SCORPIIIN VAINGRAND FINALELOVEBITESミニ→DestiniaMardelasと続きます。
2018年の最強盤を制約ナシに選ぶと、W.A.S.P.の再録盤「REIDOLIZED」になりますけどね。ぶっちぎりで。

楽曲部門。
こちらは圧倒的にクレオパトラの独走。2018年はこの曲のことばかり譫言のように繰り返していた気がする…(笑)
Veiled in ScarletAMORPHISKAMIJOLOVEBITESは楽曲粒揃いだったので、「この1曲ッ!」ってのを選べません。より多くのアーティストをランクインさせようという、政治的判断はいつもどおり発動。ほんとはSHADOW PLAYも入れたかった…。ダイヤモンドルフィーに関しては「次」がないであろうだけに、2曲入れさせてもらいましたが。
12位以下は…、、って非ッ常に選びにくい!

CDジャケット部門は真っ黒なのが多いすね。これは根暗系ブロガーの面目躍如たる結果。要チェックなのはBARREN EARTHETERNITY'S ENDを手掛けた、Adam Burkeですね。2016年のVEKTORの名盤「TERMINAL REDUX」も彼の作品だし、最高に管理人好みのタッチです。
他にもOMNIUM GATHERUMIN VAINOctaviagraceTribulationKalmahCOHEED AND CAMBRIAall traps on earthあたりが候補でした。


最後に、ランク外だったものの印象に残ったアルバムと楽曲を列記しておきます。

【その他印象に残ったアルバム】
AINSEL「WILL」
BEHEMOTH「I LOVED YOU AT YOUR DARKEST」
BLOODSHOT DAWN「REANIMATION」
CHTHONIC「政治 – BATTLEFIELDS OF ASURA -」
COR SCORPII「RUIN」
Destinia「METAL SOULS」
GRAND FINALE「DESCENT WITH MODIFICATION」
IHSAHN「AMR」
IN VAIN「CURRENTS」
KAMELOT「THE SHADOW THEORY」
LOVEBITES「BATTLE AGAINST DAMNATION」
Mardelas「Mardelas Ⅲ」
Octaviagrace「new eclosion」
OMNIUM GATHERUM「THE BURNING COLD」
POWERWOLF「THE SACRAMENT OF SIN」
PRIMAL FEAR「APOCALYPSE」
Roman so Words「Roman's」
SAFFIRE「WHERE THE MONSTERS DWELL」
SKELETONWITCH「DEVOURING RADIANT LIGHT」
Tribulation「DOWN BELOW」
兀突骨「背水之陣 -The Final Stand」
武田理沙「Pandora」
浜田麻里「Gracia」
ヤなことそっとミュート「MIRRORS」


【その他印象に残った楽曲】
Catastrophe(AINSEL)
The Golden Elk(AMORPHIS)
The Living Fortress(BARREN EARTH)
ゲルニカの夜(BUCK-TICK)
Skuggevandrar(COR SCORPII)
最果てのオリゾン(CROSS VEIN)
星屑の軌跡(CROSS VEIN)
Beyond The Gates Of Salvation(ETERNITY'S END)
Into Timeless Realms(ETERNITY'S END)
Under Crimson Moonlight(ETERNITY'S END)
Promise(GRAND FINALE)
Twin Black Angels(IHSAHN)
Seekers Of The Truth(IN VAIN)
Sang II(KAMIJO)
Sleep paralysis(Lilith Abi)
Empty Daydream(LOVEBITES)
The Final Collision(LOVEBITES)
Under The Red Sky(LOVEBITES)
We The United(LOVEBITES)
Crash And Burn(MY INDIGO)
Breaking dawn(Octaviagrace)
DEADLOCK(Octaviagrace)
Cold(OMNIUM GATHERUM)
Chains Fall To Gravity(ORPHANED LAND)
proud of you(PANDORA feat. KAMEN RIDER GIRLS)
Re-Make(predia)
SHADOW PLAY(predia)
SUPER WOMEN(predia)
Sacred Soil(SKELETONWITCH)
Day Of Salvation(THOUSAND EYES)
Rampage Tyrant(THOUSAND EYES)
Incarnation Of Fear(Veled in Scarlet)
The Throne(Veled in Scarlet)
等身大ユートピュア(エルフロート)
飯綱落とし(陰陽座)
隷(陰陽座)
覇邪の封印(陰陽座)
時代ノ碑 ~Epigraphy Of An Era(兀突骨)
SNAKE GIRL ~勇敢愛心~(ダイヤモンドルフィー)
アイロニーディストピア(ダイヤモンドルフィー)
ピエロのアトリエ(ダイヤモンドルフィー)
孤独な星(三上ちさこ)


奥泉光『ノヴァーリスの引用/滝』

奥泉光_ノヴァーリスの引用_滝
奥泉光『ノヴァーリスの引用/滝』 (創元推理文庫)

奥泉光による初期の中編、『ノヴァーリスの引用』と『滝』を読みました。

恩師の葬儀からの帰り道、男たちは酒を酌み交わしながら、かつて図書館の屋上から墜落した友人の死の真相を推理する――幾重もの推理が読者を彼岸へと誘うアンチ・ミステリ「ノヴァーリスの引用」。 罠と悪意にからめとられ、極限状態に追い詰められていく少年たちの心理を緻密に描きだした傑作と名高い「滝」。 著者のミステリ世界が凝縮された初期の代表作を一冊にまとめて贈る。

この作者が書く文章はサイッコーに好みなのよね。めちゃくちゃ文章巧い。超絶技巧。
こういう文章を書いてみたいよ。間違いなく無理なんだけど。


以下、人によっては「ネタバレ」と感じる部分があると思いますので、ご注意ください。
 ↓